中国資本市場の開放が次のステップに進むには?

人民網日本語版 2020年09月08日10:27

中国資本市場は金融サービス業の重要な一環として、ここ数年は双方向の開放のレベルを絶えず向上させている。開催中の2020年中国国際サービス貿易交易会では、中国資本市場の開放レベルがさらに次のステップに進むにはどうすればよいかが注目を集めた。中国新聞社が伝えた。

過去2年間に、中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)は資本市場の対外開放のさらなる拡大のためのさまざまな政策措置を打ち出すと発表するとともに、段階的に実施してきた。市場と商品の開放では、QFII(適格域外機関投資家)とRQFII(人民元適格域外機関投資家)の限度額による制限を全面的に撤廃し、中国内外の市場の相互接続メカニズムの最適化を続け、国際化した商品先物の範囲を絶えず拡大し、リスク管理ツールがますます豊富になった。

証監会の方星海副会長はこのたびの交易会開催期間に行われた2020年中国国際金融年次フォーラムで、「対外開放が中国資本市場の質の高い発展に多くのプラスの影響をもたらした」と述べた。

一方で、資本市場の対外開放は市場の構造を改善し、エクイティファイナンスの割合が目に見えて上昇し、これは金融構造の最適化、金融の供給効率の向上にとって重要な意義をもつ。特にイノベーションが駆動する発展の段階では、実体経済はより多くリスクを吸収できる株式投資によってベンチャー企業を育成・支援することが必要になった。また一方で、対外開放も資本市場が運営の質を向上させることを促進し、市場価値への投資の理念がより強固になり、投資行動がより理性的になり、市場価値の評価額がより合理的になった。

年初以来、中国資本市場の開放の歩みは新型コロナウイルス感染症などの要因によってペースダウンしなかったどころか、加速し続けた。金融サービス業開放の中核的内容の1つとして、政府は先物取引会社、証券会社、基金管理会社の外資持ち株比率の制限を前倒しで撤廃した。UBS、野村證券、JPモルガン・チェースなど複数の外資系持ち株・証券会社が撤廃を認められた。

方氏は、「今後、証監会は引き続き対外開放商品システムを整備し、引き続き資本市場の制度型の対外開放を推進し、証券先物取引業の双方向の開放レベルを絶えず向上させる。これには改訂後のQFII・RQFII制度のルールをできるだけ早く発表・実施し、国際市場の資金の投資の利便性を高め、国際市場の投資家の対中国資本市場投資への意欲と信頼感を強化することが含まれる」と述べた。

また証券・基金先物取引業界における外資の持ち株比率制限の緩和政策を着実に実行し、海外資本市場の監督管理機関との意思疎通や政策での協調を強化し、海外上場企業の会計監査での協力を強化し、財務をめぐるねつ造行為などを厳格に取り締まる。

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