「中国天文年歴」によると、北京時間9月7日正午12時8分、二十四節気の15番目で、秋を6つに分けたうちの3番目の節気「白露」を迎える。白露は、自然界の気温の変化を反映する重要な節気で、夏の蒸し暑さがほとんどなくなる時期だ。
白露の時期になると、中国のほとんどの地域が秋の収穫の段階に入る。民間では、五穀豊穣を祈る秋祭りが開催されるところも多い。
白露の民俗
中国では古来より、露は人の体によく、特に秋の露がベストと考えられてきた。伝統的な行事・信仰において、秋の朝に草花に降りる露・白露は、霊薬として目の病気の治療に用いられてきた。
福建省福州市には、「白露の時期には必ずリュウガンを食べる」という伝統的な習慣がある。白露の時期にリュウガンを食べると、健康にいいと考えられているのだ。
食べ物だけでなく、中国では、白露の時期に飲むお茶、お酒にも独特のこだわりがある。
厳しい暑さの続く夏を経て、お茶の葉は、白露の時期になると、成長のベストシーズンに入る。そのため、「白露」前後に摘み取った茶葉で製茶したお茶「白露茶」は、香りもあまみも強い、独特の味になり、お茶好きの人の間では特に人気となる。
昔、江蘇省や浙江省の一帯では、毎年白露を迎えると、人々は「白露米酒」と呼ばれるお酒で客をもてなす習慣があった。「白露米酒」はもち米やコーリャンなどの穀類で作ったお酒だ。
白露の時期になると、朝晩の気温は低くなり、気温差が大きくなるため、脱ぎ着しやすい服装を心掛けなければならない。その他、肺を潤し、体内の乾燥を改善する食品を適度に食べるようにすると良い。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月7日