第77回ベネチア国際映画祭、中国出身のクロエ・ジャオ監督が「金獅子賞」受賞

人民網日本語版 2020年09月16日10:04

イタリア現地時間9月12日、第77回ベネチア国際映画祭が「水の都」ベネチアのリド島で閉幕。趙◆(◆は女へんに亭、クロエ・ジャオ)が監督を務め、フランシス・マクドーランドが主演した「ノマドランド(中国題:無依之地)」がコンペティション部門ブランプリ「金獅子賞」を受賞した。趙監督は、ベネチア国際映画祭で「金獅子賞」を受賞した初の中国出身の女性監督となった。羊城晩報が伝えた。

北京市生まれの趙監督は、ニューヨーク大学芸術学部映画学科を卒業した。2014年、初めて脚本・監督を手掛けた映画作品「Songs My Brothers Taught Me」を制作、同作品は第68回カンヌ映画祭「カメラ・ドール(新人監督賞)」にノミネートされた。また、同作品で第24回ゴッサム・インディペンデント映画賞・最優秀女性監督賞を受賞した。2018年、現代西部劇「ザ・ライダー」が、第70回カンヌ国際映画祭監督週間映画賞、第33回インディペンデント・スプリット賞ボニー賞を受賞。趙監督の継母は女優の宋丹丹(ソン・タンタン)で、最新作はマーベル・コミックス原作映画の「ジ・エターナル」となる。

過去に「金獅子賞」を受賞した中国出身の監督には、「秋菊の物語(中国題:秋菊打官司)」、「あの子を探して(中国題:一個都不能少)」の張芸謀(チャン・イーモウ)監督、「長江哀歌(中国題:三峡好人)」の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督、「ブロークバック・マウンテン(中国題:断背山)」、「ラスト、コーション(中国題:色・戒)」の李安(アン・リー)監督、「悲情城市」の侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督、「愛情万歳」の蔡明亮監督がいる。

「ノマドランド」は、「スリー・ビルボード」でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーランドが主演を務めた。同作品では、世界大恐慌によって全てを失い、キャンピングカーで生活する「現代のノマド(遊牧民)」となって、米国西部を巡る旅に出かける60代女性を演じている。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年9月16日

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