米ウォルト・ディズニーの実写版映画「ムーラン」が今月11日、中国大陸部の映画館で公開されることが明らかになった。中国の人気女優・劉亦菲(リウ・イーフェイ)や鞏俐(コン・リー)、俳優の甄子丹(ドニー・イェン)、李連傑(ジェット・リー)などが出演し、製作費が2億ドル(1ドルは約106.20円)に達した同作品は、今年3月27日に北米で公開される予定だったものの、新型コロナウイルスの影響で何度も延期になっていた。ディズニーは7月末に映画館での公開を断念。現在、多くの国で、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」を通じてオンライン公開されている。中国新聞網が報じた。
ディズニーのアニメーション映画「ムーラン」は、第71回アカデミー賞の楽曲賞にノミネートされるなど、多くの栄誉に輝いたディズニーの代表作の一つだ。それを実写化した「ムーラン」は大いに期待される大作の一つであり、製作が始まった時点から注目を集めていた。
実際、「ムーラン」は中国人にとって馴染み深いストーリーで、中国の文化と密接な関係があるため、実写版「ムーラン」は準備の段階から、特に華人の間で注目の的となっていた。劉亦菲がヒロイン「ムーラン」役にキャスティングされたことから、劇中写真に写るムーランのメイク、舞台として選ばれた人的・文化的背景や景観、そしてストーリー自体に対する改編に至るまで、これまでの経緯や決定がすべて注目の的となってきた。
公開時期的には、「ムーラン」公開前の今月4日には、期待作の「TENET テネット」が公開を予定しているほか、8月21日に公開された中国の戦争映画「八佰(The Eight Hundred)」もしばらくヒット上映が続くとみられ、「ムーラン」の興行収入がどれほど伸びるかは成り行きを見る必要がありそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年9月7日