第3回中国国際輸入博覧会が11月5日から10日にかけて、上海市の国家エキシビションセンターで開催される。商務部(省)の高峰報道官は10月15日に行われた同部の定例記者会見で、「現在、第3回輸入博の各種準備作業は計画通り秩序よく推進されている」と説明した。中国放送網が伝えた。
高氏は、「第3回輸入博はこれまでの輸入博に比べて3つの『さらに』が加わった。展示面積がさらに大きくなり、展示エリアの設置がさらに優れたものになり、展示企業の質がさらに高まったのだ。今回の輸入博の企業商業展では、食品・農産品、自動車、技術装備、消費財、医療機器・医薬保健、サービス貿易という6つのエリアが設置され、展示面積はすでに前回の規模を超えている。また世界の注目点や業界の発展トレンドに合わせて、新たに公衆衛生・感染対策専門エリア、省エネ・環境保護専門エリア、スマート移動交通専門エリア、スポーツ用品・競技専門エリアの4つの専門エリアが設置される。これまでに世界トップ500社と各業界のリーディングカンパニーが積極的に出展を決め、その数はこれまでの博覧会の規模に達しており、さらに一部の企業は今後3回の輸入博への出展契約に調印した」と説明した。
高氏は、「企業誘致の活動では、展示の質が向上を続け、専門的レベルが強化を続け、展示の調整作業が着実に推進されている。展示品は米国、イタリア、スペイン、ドイツなど世界各地から送り出され、運ばれているところだ。中国への入国を申請した展示品の第一弾は9月28日に税関をスムーズに通過し、現在は大量の展示品が入国の申請手続きを進めているところだ」と説明した。
博覧会のサービスの保障の面では、これまでに、出展される展示品の通関円滑化措置、展示品販売時の税優遇政策など複数の支援政策が発表され、実施されている。財政部(省)などが明確にしたところでは、第3回輸入博の会期中に輸入され販売される展示品は合理的な数量の範囲であれば関税が免除され、輸入段階での付加価値税と消費税も免除される。
常態化した新型コロナウイルス感染症対策の下で、第3回輸入博は感染症対策の強化により力を注ぐことになる。説明によれば、今回は出展される物品の通関・検査検疫を迅速に行えるグリーンルートを開設し、すべての輸入展示品に対し検査検疫とともに予防的な消毒措置を取り、コールドチェーンを通じて輸入される展示品の安全管理を強化して、ロットごとに倉庫に搬入する、統一的に会場に運搬するといった管理モデルを実施する。展示品は指定の冷蔵・冷凍庫に統一的に運び込まれた後、集中的に検査・測定、消毒・殺菌、保管が行われ、また専用車両が手配され統一的に会場へ運搬される。
会場の防疫については、会場の感染症対策特定プランが策定され、スタッフが展示エリアに入る前や展示エリア内で発熱した場合など6種類の問題発生時の緊急対応マニュアルも策定された。上海市衛生健康委員会の秦浄副会長は、「会場に入ってから体温に異常があったり上昇したりした場合には、臨時隔離場所に入り、初期段階の識別を行い、2回検温して熱が下がらなければ、救急車で指定医療機関に搬送される」と説明した。(編集KS)
「人民網日本語版」2020年10月16日