第3回世界声博会が23日、安徽省合肥市で開幕した。試着ミラーと一体化したAI(人工知能)ガイド、宅配員のスピーディな受取・配達をサポートするウェアラブルデバイス、音声のコントロールを受け文字入力とネット接続をするマウス――開発者たちは最先端のAI技術を応用し描き出す未来のビジョンを示した。科技日報が伝えた。
「鏡よ鏡、巣ごもり健康攻略を開いて」。音声の指示を受け、人と同じ高さのスマートミラーがフィットネスモードになった。使用者が鏡の前で、右上のインストラクターの動画に合わせて体を動かすと、鏡はその動きが正確かどうかを判断し指導を行う。
安徽変臉智能技術有限公司の張智森社長は取材に、「音声認証と3Dモーション認識などの技術により、鏡に隠されているAIガイドが巣ごもりする人により良いフィットネス体験を提供する。製品はまだ発売されていないが、すでに200台以上の注文意向を受けている」と話した。
筆者は声博会の会場で、宅配会社の順豊エクスプレスが独自開発したウェアラブルな受取・配達端末を目にした。宅配便が届くと、服の名札型スキャナーがナンバーをスピーディに読み取り、データをスマートウォッチに伝送する。このウェアラブルデバイスは宅配員の荷物運びを妨げない上に、効率的な受取・配達をアシストする。1件あたりの受取・配達時間を十数秒短縮できる。
生活を便利にするさまざまな応用サービスを打ち出すほか、多くの開発者は未来を占う役割を演じている。
今回の声博会において、科大訊飛が発起した開発者大会の結果が発表された。小米AI実験室の王昭氏のチームが、赤ちゃんの泣き声を理解するチャレンジで首位になった。
王氏は「現在市場ではすでに、自宅で赤ちゃんが泣くと両親の携帯電話にショートメールを送る製品が出回っている。しかし泣いている原因については分からず、若い両親を困らせている。当社は赤ちゃんの泣き声を理解するアルゴリズムを研究し、既存製品の機能を拡張しようとした」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月28日