6月末現在、中国国内(香港・澳門<マカオ>・台湾地区を除く)の有効発明特許件数は199万6000件となっている。第13次五カ年計画期間(2016−20年)中に、中国の発明特許出願件数は世界一を維持した。イノベーションの活力が持続的に引き出された裏側には、中国の知的財産権の創出・保護・運用といった「全チェーン」の全面的な飛躍がある。科技日報が伝えた。
40年前、人々の大半は知的財産権とは何かを知らなかった。知的財産権は今日、生活と仕事におけるホットなワードになっている。著作権、ブランド、特許の意識が人々の心に根ざしている。中国共産党第18回全国代表大会以降、中国はかつてないほどの力で知的財産権の保護を強化した。2019年の知的財産権保護社会満足度は78.98点で、2012年より15.29点も大幅に増加した。
知的財産権の保護の全面的な強化は、イノベーションの活力を強く刺激し引き出した。6月末現在、中国の1万人あたり発明特許保有件数は14.3件で、国内企業の特許出願における主体としての地位が絶えず強化されている。同時に特許の質が大幅に向上し、情報通信、航空・宇宙、高速鉄道、原子力などの分野で独自の知的財産権を持つ数多くの中核技術が形成された。
一方ではイノベーションにつながり、もう一方では市場につながる。知的財産権の運用への転化の加速は、質の高い発展に新たなエンジンを作っている。2019年の中国の特許担保融資額は1105億元(1元は約15.7円)。2018年の全国の特許集約型産業の付加価値額は10兆7000億元で、対GDP比は11.6%にのぼり、経済成長の重要な支えになった。
それと同時に、知的財産権の保護の力と効率が持続的に向上し、イノベーション環境とビジネス環境の改善の加速を促した。世界知的所有権機関(WIPO)が発表したグローバル・イノベーション・インデックスによると、中国のイノベーション力の順位は14位で中所得国のうち首位だった。世界銀行が発表した「ビジネス環境の現状2020」によると、中国のビジネス環境の世界ランキングは31位に浮上した。
国家知的財産権局の関係責任者は「知的財産権の保護に最終形はなく、常に改善が必要だ。中国は引き続き知的財産権の保護を強化し、その社会主義市場経済の基盤、イノベーション駆動型発展の硬直的需要、国際貿易の標準スペックとしての重要な役割をさらに発揮する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年10月26日