この5年間で中国の国民が感じた民生における5つの変化 (2)

人民網日本語版 2020年10月30日14:27

北京で科学研究の仕事に就いている黄博学さんは毎日、少なくとも2回はシェア自転車を利用する。まず、朝に家から地下鉄の駅まで乗り、夜は会社から地下鉄の駅まで乗る。「会社から地下鉄まで2‐3キロあり、歩くと20分はかかるが、自転車ならわずか10分。シェア自転車が『最後の1キロ』の問題を解決してくれ、時間が節約できるだけでなく、気分もとてもいい。また、運動にもなるし、環境保護にも貢献できる」と黄さん。

ショッピングがより楽しく

ここ5年の間に、ネット通販の発展が加速し、ショッピングの顧客体験も向上を続けている。

統計によると、2019年、中国全土の宅配便取扱個数が一人当たり平均45個となった。今年はそれが約60個に増えると予想されている。これは世界平均の約2倍の水準に当たる。宅配便の年間取扱個数は2015年の207億個から、今年は800億個以上に増え、5年で4倍近くに達した。中国の宅配便取扱数は米国や日本、欧州などの先進国の総和を上回っている。

決済方法を見ると、今やいつでもどこででもスマホで決済をすることができる。張さんは、「『あなたのQRコードをスキャン?それとも私のQRコードをスキャン?』がお決まり文句になっている。以前は外出する時は財布を持ち歩き、その中には銀行のカードやお札、小銭がいっぱい入っていた。でも、今はスマホがあれば何でも解決できる。時には、スマホを取り出さなくても、顔認証システムを使って支払いができることもある。とても気楽で、便利」と話す。

インターネットの通信速度がよりスピーディに

中国工業・信息(情報)化部(省)の最新統計によると、2019年末、インターネットの固定回線の普及率、モバイルインターネットの普及率はそれぞれ91%と96%に達した。1ギガの光ファイバーは8000万世帯をカバーし、4Gユーザーは12億人以上に達している。現在、すでに運用をスタートさせている5G基地局は69万ヶ所で、利用しているユーザー数は1億6000万人以上となっている。

資料写真: 5Gの室内用ルーターの展示品を見学する男性(撮影・蒋啓明)。

インターネットの通信速度は確かに速くなっている。統計によると、中国のインターネットの固定回線と4Gのユーザーのエンドツーエンドの平均ダウンロード速度は2015年と比べて7倍以上速くなった。インターネット固定回線のエンドツーエンドの速度は現在、43Mで、モバイルインターネット(4G)は29Mだ。

また平均利用料金も安くなっている。中国国内の携帯電話長距離料金とローミング料金が廃止され、「インターネットの通信速度が速くなっても、料金は上がらない」といった施策が実施され、ユーザーは「通信料金が安くなった」と実感している。

利用料金が安くなり、インターネットの普及と応用の推進に拍車がかかっている。ユーザーのモバイルデータ通信を見ると、1ヶ月当たりのモバイルデータ通信量が、平均10.86Gと、2015年と比べて38倍に増えた。5年前、ユーザーの1ヶ月当たりのスマホモバイルデータ通信量は287.9Mと、ドラマを2話見るとなくなってしまうほどの量だった。

青空広がる日がより多く

北京の張さんと石家荘の王さんは、「ここ数年、空気が大分きれいになったと感じる。白い雲が浮かぶ青空の日も増えた」と口を揃える。「PM2.5が発生する日が少なくなり、家の空気清浄機もほとんど使わなくなったし、いつでも窓を開けられる」。

中国生態環境部(省)が最近発表した統計によると、中国全土の地級市(省と県の中間にある行政単位)以上の都市の空気の質を見ると、今年1-9月、「優良」だった日の割合が87.2%に達した。年末には84.5%の目標を達成すると見込まれている。

「第13次五カ年計画」の期間が間もなく終了し、「第13次五カ年計画(21‐25年)」が始まる。今後5年の間に、中国の国民の所得がさらに増え、教育、医療、老後などのことを心配する必要がなくなり、獲得感、幸福感、安心感が増強されることが望まれている。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年10月30日

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