この5年間で中国の国民が感じた民生における5つの変化

人民網日本語版 2020年10月30日14:27

今年は、中国の「第13次五カ年計画(2016‐20年)」の最終年。この5年間で計画に盛り込まれていた目標が一つ、また一つと達成されてきた。中国新聞網が報じた。

收入がより多く

北京で働く80後(1980年代生まれ)の女性・張さんは、「私の月給は2015年の5000-6000元(1元は約15.5円)の4ケタから、今では1万元以上と5ケタに増え、ここ5年の間に倍増した。所得が右肩上がりで増え、消費水準も目に見えて向上し、毎年2-3回は旅行に出かけられるようになった」と喜ぶ。

河北省石家荘の通信企業に勤務する男性・王さんは、「ここ5年の間に子供が生まれ、妻の仕事を見つけ、昨年マイホームを購入した。2015年と2016年にはショッピングサイト・淘宝に店も開設し、タオルを販売するようになり、月に約1万元の利益がある」と話す。

資料写真:紙幣を数える銀行員(撮影・艾慶龍)。

中国国家統計局の劉愛華報道官は今年7月の記者会見で、「努力を重ね、『第13次五カ年計画』が提示している量化指標のほとんどは目標値を上回るか、または全面的に達成した。一部の指標、例えば、国内総生産(GDP)、都市部・農村部の住民の平均所得倍増などの目標は達成間近だ」と明らかした。

農業農村部(省)の最新統計によると、農民の所得は前倒しで倍増目標を達成した。農村の住民の1人あたり可処分所得は、2019年に1万6000元を超え、1年前倒しで2010年比で倍増を実現した。

交通がより便利に

張さんは、「ここ5年で、高速鉄道はさらにスピードアップし、オンライン配車が登場し、タクシーを探すのも以前ほどたいへんではなくなった。また、どこでもシェア自転車を見つけることができ、『最後の1キロ』の問題が解決された」と感慨深げに話す。

ここ5年の間に、高速鉄道が最も人気の交通機関となっている。統計によると、「第13次五カ年計画」後期に、高速鉄道の営業距離数は世界1位の約3万8000キロになり、人口100万人以上の都市95%をカバーした。

中国が独自開発した高速鉄道車両・復興号は時速350キロでの商業運営を実現した。スマート型高速列車による時速350キロでの運行は世界初だ。非常にスピーディで便利な高速鉄道ができたことで、中国の人々はより手軽に、快適に出張や帰省できるようにもなった。

中国交通運輸部(省)の最新統計によると、オンライン配車プラットフォーム企業190社以上がすでに経営許可を取得しており、オンライン配車の利用数は1日当たり約2100万件以上に達している。シェア自転車は、中国全土360都市以上に投入されている。投入台数は1945万台で、1日当たりの利用数は4570万件以上だ。

張さんは、「以前ならタクシーというと、客がタクシーを待っていた。でも、今はタクシーが客を待っている。寒い冬の日に、道路の脇で手を振ってタクシーを呼ぶというのは過去の事になった。今は、部屋の中でスマホを使ってタクシーを呼び、タクシーが到着してから外に出る」と話す。

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