中国で八百屋を経営するキューバ人

人民網日本語版 2020年11月30日10:55

「いらっしゃい、いらっしゃい!最高に旨い野菜だよ!」と江蘇省蘇州市姑蘇区の双塔市場内で、中国語の売り声をあげているのは、この市場で八百屋を経営するキューバ人のMartinez Niebla Wilberさん(44)。Wilberさんは時には大きな声で歌を歌ったりして、人々を楽しませてくれる存在だ。新華網が報じた。

蘇州に来てすでに8年になるWilberさんは、妻の凡さんとここで出逢い、今では一男一女の父親。

それまでWilberさんはミュージックライブに関わる仕事をしていた。しかし、今年上半期は、新型コロナの影響で、ほとんどライブすることができず、キューバの農場で育ったWilberさんは、野菜を売って生計を立てることにした。

現地政府のサポートの下、Wilberさんはスムーズに双塔市場に店を構えることができた。約2000平方メートルのスペースの同市場には、野菜や果物、米、油、塩などの生活必需品のほか、文化クリエイティブや飲食店、娯楽スペースなどもある。

生活感をたっぷり感じさせてくれるだけでなく、アートのムードも漂わせる双塔市場は、たちまちネット上で有名となった。Wilberさんの八百屋は他の店とやや異なり、鉢植えの有機野菜が並び、ビニール袋の代わりに天然素材のカゴやネットを使っている。

「小康(ややゆとりのある)生活をするために、エコライフを提唱し、持続可能な発展の道を歩まなければならない」と語るWilberさんの店は、有機野菜だけを販売し、定期的に太湖周辺の有機野菜栽培場に足を運んで仕入をしている。

中国共産党第19期中央委員会第5回全体会議では、民生福祉の増進、国民の生活の質向上などをめぐって、重要な指示や対策が打ち出され、より多くの中国人がさらに質の高い生活を望み、さらに健康的なライフスタイルを追求するようになっている。

中国で「幸せな暮らし」を体験したWilberさんは、「妻と一緒に野菜を売るというのは、とても幸せで、心地よいこと」と感じており、中国での暮らしを楽しみ、地元の人々のライフスタイルにも馴染んでいる。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年11月30日

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