12月に中国大陸部で映画約50作品が次々公開 元旦映画の盛り上がり再び

人民網日本語版 2020年12月14日10:37

統計によると、中国では映画約50作品が今月、封切られる。ここ数年低迷していた元旦映画の活気に再び火がつき、盛り上がりを見せることを意味している。ジャンルやテーマを見ると、今年の元旦映画はバラエティーに富み、映画史上のほぼ全てのジャンルをカバー。さまざまな年齢層、好みの映画ファンを満足させることのできるラインナップとなっている。北京日報が報じた。

「救援」テーマのアクション映画

「稼ぎ頭」であるジャンルのアクション映画を見ると、元旦映画として大作2作品が公開される。一つは12月18日に公開される「緊急救援(The Rescue)」で、もう一つは12月24日に公開される「拆弾専家2 (SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班 2)」だ。「緊急救援」は元々、今年の春節(旧正月)映画として公開される予定だったものの、新型コロナウイルスの影響で延期となり、しばらく前に来年の春節映画として公開されると発表された。しかし、結局、今年末に前倒しで公開されることが決まった。中国初の海上救援をテーマした映画で、林超賢(ダンテ・ラム)監督の作品としては最高規格で、製作費も最高の大作となっている。大型貨物船による火災事故で脱出不可能になった船員らを救援隊が立ち向かい救助する様子や水難事故、航空事故での救援など、ハラハラドキドキのシーンが展開される。主役は引き続き俳優の彭于晏(エディ・ポン)が演じ、情義ある「中国のスーパーヒーロー」を描き出す。

「SHOCK WAVE ショック ウェイブ 爆弾処理班 2」も、同じく「巨匠+名役者」のスタイルを採用。パート1と比べると、さらにレベルアップしており、俳優の劉徳華(アンディ・ラウ)が演じる爆弾処理専門家が爆弾を処理するだけでなく、容疑者に疑われるというピンチに直面する。新キャストとして劉青雲(ラウ・チンワン)や倪■(■は女へんに尼、ニー・ニー)らが加わり、見どころ満載の仕上がりとなっている。

コメディ映画対決を制してダークホースになるのはどの作品?

今年は元旦映画として、ロー・ミドルコストのコメディ映画、歴史映画もたくさん公開される。12月11日に公開される「沐浴之王(Bath Buddy)」と翌日の12日に公開される「日不落酒店(Overall Planning)」は、コメディ映画の直接対決となる。前者は、易小星(イ・シャオシン)監督がメガホンを取り、彭昱暢(ポン・ユーチャン)、喬杉(チャオ・シャン)が主演を務めるほか、ファンタジーコメディ作品「万万没想到」に出演した白客(バイ・クー)が再び易小星監督とタッグを組む。後者のキャスティングは、劇団「開心麻花」のメンバーからなる。この「お風呂」VS「ホテル」のバトルをどちらが制すかは、どちらが多くの笑いを取れるかにかかっている。

また、2020年最後の日である今月31日に封切られるコメディ映画「温暖的抱抱(WARM HUG)」も野心に満ちているといえる。同作品では常遠(チャン・ユエン)監督が自ら主役を演じ、沈騰(シェン・タン)、喬杉、馬麗(マー・リー)、艾倫(アイ・ルン)、田雨(ティエン・ユイ)、王智(ワン・ジー)、李沁(リ・チン)などが出演。強迫性障害の主人公をめぐる爆笑ストーリーが展開される。その他、李玉(リー・ユー)監督のモデル転換作品となった文芸映画「陽光劫匪(TIGER ROBBERS)」も同日に封切られる。馬麗や宋佳(ソン・ジア)が主演を務める冒険コメディだ。

洋画「ワンダーウーマン」や「崖の上のポニョ」も公開

例年ならば、ハリウッド映画が毎週のように中国で封切られてきた。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響で、ハリウッド映画などの洋画が激減。それでも、元旦映画として、「ワンダーウーマン 1984」や「ソウルフル・ワールド」、「映画ドラえもん のび太の新恐竜」、「崖の上のポニョ」などが封切られる。

今年第一作、そして唯一のスーパーヒーロー映画として今月18日に封切られる「ワンダーウーマン 1984」は、洋画としては元旦映画の「稼ぎ頭」となると期待されている。同作品は、大ヒットDC映画「ワンダーウーマン」の続編で、前作でもメガホンをとったパティ・ジェンキンス監督のもと、主人公ダイアナ=ワンダーウーマンを演じるガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再び登場する。一世を風靡した女性スーパーヒーローが1984年を舞台に世界を救うストーリーだ。中国公開は、北米より1週間早く、中国の観客は世界で一番早くワンダーウーマンの姿を見ることになる。

日本の「映画ドラえもん のび太の新恐竜」と「崖の上のポニョ」は、今月11日と31日に封切られる。前者は名作漫画ドラえもんの最新劇場版で、後者は巨匠・宮崎駿監督の2008年の作品がついに中国で公開される。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年12月14日

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