離婚件数最多は河南省 相対離婚率が高いのは東北エリア
民政当局の離婚届統計によると、離婚件数が最も多い省トップ10は、河南省、四川省、江蘇省、広東省、山東省、安徽省、河北省、湖南省、湖北省、遼寧省。トップ7省は全て20万組を超えていた。
離婚件数トップは河南省で27万組、2位の四川省と河南省の差も小さく1万組以下。3位は江蘇省で23万4000組だった。
婚姻件数が最多の広東省の離婚件数は4位で、河南省より約5万組少ない。彭氏は、「広東省は都市化率が高いものの、結婚観念に関しては比較的保守的だ」と分析する。
一部の省の離婚件数の順位は、明らかに婚姻件数の順位を上回っていた。例えば、遼寧省の婚姻件数は全国16位であるのに対して、離婚件数は10位、黒竜江省の婚姻件数は21位であるのに対して、離婚件数は13位、重慶の婚姻件数は18位であるのに対して、離婚件数は11位、吉林省の婚姻件数は23位であるのに対して、離婚件数は19位、天津の婚姻件数は27位であるのに対して、離婚件数は23位となっている。
離婚件数を婚姻件数で割った相対離婚率は、地域の人口構造を反映している。
相対離婚率トップ3は天津市、黒竜江省、吉林省。地域的に見ると、東北エリアが上位を占めていることがわかる。
現在、東北三省は人口が流出している状態だ。2019年を見ると、黒竜江省の純流出数は17万9900人、吉林省は11万300人、遼寧省は4万1100人となっている。
その他、東北エリアでは早くから工業化や都市化が進み、都市化率が高く、受けた教育の程度も高いため、独身のままや結婚しないことを選ぶ人が多くなっている。
また、思想や観念も東北エリアの離婚率に影響を与えている。吉林大学東北亜研究院の衣保中教授は、「東北は元々移民が多い地域。郷土や家族に対する観念が、南方エリアほど強くなく、東北は人口流動が大きい。長期に渡り別居している夫婦も多く、離婚につながりやすい」と分析している。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年3月22日