中日韓の友好都市が「桜」通じて文明の相互参考を促進

人民網日本語版 2021年04月15日16:53

今年9月に中国第14回全国運動会が開催される陝西省で14日、イベント「中日韓友好都市桜ショー」が開幕した。同省西安市青龍寺景勝地の桜の動画と西安市の友好城市である奈良市と韓国安東市の桜の動画がそれぞれ完成し、三都市の人々に上映された。中国新聞社が報じた。

西安市の青龍寺は、隋の時代に創建され、唐の時代に最も有名な寺院となった。その昔、多くの外国から訪れた僧侶たちがここで修行した。なかでも最も有名なのは、長期留学僧の学問僧として修業した弘法大師こと空海で、日本に帰国した後には、真言宗の開祖となり、東長寺を建立した。

青龍寺景勝地の桜の動画を見ると、漢服を着た演奏者が、中国の伝統楽器・尺八と古琴を使って、伝統的な楽曲を演奏しており、見る人は1千年前にタイムスリップしたような気分に浸ることができる。

1970年代、西安市は奈良市と友好都市提携を締結し、陝西省初の国際友好都市となった。それから約40年の間に、両都市の貿易や文化、観光などの分野をめぐる交流、協力は日に日に密接になってきている。

奈良市の桜の動画は、佐保川の両岸に植えられた約1千本の桜が咲きほこる景色や地元の人々が花見をしながら春の到来を感じる姿が映っている。奈良市は今後も、西安市と交流活動を展開することを希望していると同時に、第14回全国運動会が成功裏に開催されることを願う気持ちが動画に反映されている。

韓国安東市は、西安市の新たな友好都市。昨年11月30日に友好都市提携を締結した。動画の中で、韓国の伝統的な衣装を着た女性が、「ここは韓国安東市の河回村です。暖かい春に、美しい桜と祝福のメッセージを皆さんにお送りすることができて、うれしく思います」とメッセージを送っている。

陝西省社会科学院の専門家・王暁勇氏は、「中日韓三国の文化交流、文明の相互参考は、東アジア文化の世界に対する影響力を拡大し、世界の文化の多様性を促進するうえで、重要な意義がある」との見方を示している。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年4月15日

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