ミルクティーを作るのになんと15パート設置 若者に人気の「ドリンクテンダー」とは?

人民網日本語版 2021年04月29日09:42

中国では近年、茶葉やミルクと、フルーツ、野菜などをアレンジした新スタイルのソフトドリンクが若者に間で人気を集めているのを背景に、「調飲師(ドリンクテンダー)」が人気の職業になっている。「ドリンクテンダー」は、最近発表された第4陣の新職業18種類にも名を連ねている。広州日報が報じた。

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ミルクティー1杯を作るのに15パート設置

95後(1995‐99年生まれ)の女性・黄静玲さんは、「ミルクティーが大好きなので、最終的に、ドリンクテンダーの仕事を選んだ」と説明する。同業界に入って約2年になる彼女は今、広州にある有名ブランドの店舗で、接客マネージャーを担当している。彼女が率いるチームは1日当たり平均1000杯以上のドリンクを作っている。そして、祝祭日になると、その数は2倍以上に跳ね上がるという。例えば、昨年の国慶節(建国記念日、10月1日)の連休には、同ブランドが中国全土で展開する588店舗で、約600万杯のドリンクが売れたという。1店舗当たり平均1万杯以上が売れた計算になる。

ミルクティー店では、各ドリンクを一人で作るわけではなく、効率を上げるために、たくさんのソフトドリンクテンダーが、サービス、カウンター、ドリンク調合、フルーツの加工処理、お茶、タピオカ、氷作りなど、15パートに分かれて仕事をしている。黄さんによると、「各ソフトドリンクテンダーが全てのパートの勉強をして、最終的に得意分野が見極められ、それぞれのパートに配置される。各パートに厳しい基準がある」という。

お茶専門店・喜茶(HEY TEA)には現時点で、ソフトドリンクテンダーが1万人以上在籍していて、その平均年齢は23.6歳。黄さんは、「一緒に仕事をしているのは、みんな私と同じ年頃の仲間で、とてもリラックスした雰囲気の中で仕事ができる。1日7‐8時間立って仕事しても、疲れを感じることはなく、とても充実している」と語る。

黄さんは、この仕事が大好きで、「ずっと続けたい」と思っているという。そして、「仕事は喜びとプラスのエネルギーの源。デリバリーで配達されるミルクティーには、心温まるメッセージが書かれたカードを添えている。一杯のミルクティーを通して、温かさも届けることができる」と話す。

別のソフトドリンクテンダー・呉子奇さんは、「好奇心からこの業界に入った」と振り返る。ある時、ミルクティーを購入した時に、たくさんの人が列を作って並んでいるのに、カウンター内で働いているスタッフはみんなとても楽しそうで、「なんでそんなに楽しく仕事ができるんだろう」という気持ちになり、面接を受けてみると、なんと合格し、ソフトドリンクテンダーになったのだという。そんな呉さんは今、自分もリラックスした雰囲気の中でするこの仕事を楽しんでおり、店が不定期で開催する教室でも、参加者にお茶の文化を積極的に伝えている。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年4月29日 

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