中国とセルビアの運転免許証相互認証協定(画像提供・公安部交通管理局)。
中国公安部(省)の趙克志部長(国務委員)とセルビア内務省のアレクサンダル・ブリン大臣は27日、両国の政府を代表して、リモート協議を行い、運転免許証を試験なしで、相互の書き換えを可能にする「相互認証」を導入することで合意した。中国新聞網が報じた。
協定書によると、中国とセルビアは、相手国が発行した有効な運転免許証を相互認証し、相手国の運転免許証を持っている人が、それぞれの国内で車を運転する、または試験なしで運転免許証を書き換えることを認める。一時入国して1年未満の人に対しては、運転免許証の相互認証を実現する。セルビア共和国に一時入国した人は、中国の運転免許証と翻訳文書があれば、車を運転することができ、セルビアの運転免許証に書き換える必要はない。中国に一時入国する人が、セルビアの運転免許証と翻訳文書を持っている場合は、有効期限が1年の臨時運転許可証が発行され、身体検査や試験は必要ない。
また相手国に1年以上居住している場合、運転免許証を試験なしでお互いに書き換えることができる。相互認証や書き換えられた運転免許証で運転できるのは小型自動車とバイクだ。相互認証協定は、両国が署名し、国内の法律の確認手続きが完了した日から3ヶ月後に発効する。
同協定は、両国の貿易、人的・文化的交流を促進し、「一帯一路」(the Belt and Road)共同建設にサービスを提供するうえで、重要な意義があると期待されている。
中国公安部の関連の責任者によると、中国はこれまでに、ベルギーやアラブ首長国連邦とも、運転免許証を試験なしで相互の書き換えを可能にする「相互認証」を実現している。また、フランスとも合意しており、間もなく協定が発効する。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年5月28日