6月6日午後4時50分の時点で、雷雨の影響を受け、雲南省で北西方向に移動していたゾウの群れが南下を始めた。全体的にみると、西の方向へ5.5キロメートル移動したことになり、今もなお昆明市晋寧区夕陽郷で移動を続けている。現時点で人的被害は生じておらず、ゾウにも異変は生じていない。
6月6日未明、夕陽郷では前後して2度の豪雨に見舞われた。0時30分時点の雲南省森林消防総隊のドローンによる夜間赤外線モニタリングによると、ゾウの群れの活動はやや緩慢になり、時には集まって暖を取っている様子が確認された。
現場指揮部はこの日、安全対策業務を徹底するため、緊急対策スタッフと警察官を延べ約440人動員し、緊急車両115台とドローン14機を出動させた。また、延べ150台以上の車両に対して交通規制勧告を行い、人々の避難を徹底させ、ゾウが進むコース周辺の住民とゾウの群れの安全確保に努めた。また群れから離れたオスのゾウの動きにも注目し、その移動する方向をチェックし、その誘導と対処法を研究することで、全力でモニタリングと警告、安全対策をしっかり行い、安全面における潜在リスクを厳重に警戒していく。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年6月7日