北上するゾウ15頭はまだ昆明市晋寧区に 南西へ6.6km移動

人民網日本語版 2021年06月05日13:36

雲南省で北へ向かって移動を続けるアジアゾウ15頭の群れに対する安全保護作業を行なう昆明市晋寧区の現場指揮部によると、6月4日17時現在、ゾウは南西に向かって6.6キロメートル移動したが、今なお同区双河郷で活動している。人とゾウの安全に問題はないという。新華社が伝えた。

北京林業大学の謝屹教授によると、「雲南省の北へ移動するゾウの群れに対する緊急の予防措置と対応の過程では、一連の柔軟な措置を優先的に採用し、ゾウへの関与とマイナスの影響をできる限り少なくした」という。

予防配置を着実に行なうため、現場指揮部はゾウの活動の軌跡を観察し、ゾウの状態の変化に密接に注目し、移動のルートを事前に予想し、山の地形、道路や村落の分布を踏まえ、通り道にゾウのエサを置き、ゾウを西方向、南方向へと誘導するとともに、近隣の県、市、区と協力して事前に警告を発し、各村や各戸を訪れてアジアゾウに関する知識を伝え、人とゾウの安全を守るよう取り組んでいる。

同市は4日、緊急対策のための人員や警察630人を動員したほか、ダンプカーなどの作業車両103台、各種緊急車両40台、ドローン14機を投入し、4ヶ所を車両通行止めにし、車両のべ約530台にUターンするよう警告し、135世帯の464人を避難させ、ゾウのエサ15.5トンを準備し、うち2トンを与えた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年6月5日

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