雲南省でアジアゾウ15頭の群れが北に向かって移動を続け、世間の注目を集めているが、5月31日午後5時30分の時点で、群れは玉渓市紅塔区洛河郷と大営街街道(エリア)の境界に到達。昆明市晋寧区まで20キロまで迫った。専門家の分析と判断、またゾウの群れのこれまでの動きを見ると、北上し続ける可能性が高く、昆明市晋寧区と安寧市の管轄エリアに入り込む可能性が極めて高いとみられている。中央テレビニュースが報じた。
雲南省林草局は、昆明市政府に書簡を送り、事前に警報を発令し、予防措置を手配し、安全対策を徹底して講じるよう促した。昆明市は、監視や安全対策の方法を学ぶための人員を玉渓市に派遣した。
現場指揮部は31日、緊急対策のための人員や警察など延べ360人を動員したほか、警察車両とダンプカー76台、油圧ショベル5機、ドローン9機を投入して、アジアゾウのエサ18トンを準備し、16トンをゾウに与えた。雲南省森林消防総隊は、投入する監視チームや通信車両を増やして、現場での監視、通信を強化している。現場では引き続き24時間態勢で監視を続け、今後移動する方向を見極め、随時警報を発令するほか、交通規制を敷いたり、市民を避難させたり、ゾウにエサを与えて他の場所へと誘導したり、柵を設置したりして、ゾウの群れが、人口が密集している玉渓市紅塔区の中心エリアや洛河郷の政府所在地に入り込むことがないようにし、市民の命と安全を守る計画だ。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年6月1日