仕事の日に一人でランチを食べる時、料理が少ないと単調だし、多く頼むと出費がかさむ。一体どうしたら良いのだろう?北京で働く東北出身の王双さん(女性)は、フードデリバリーを利用する際に少量メニューを注文し始めてから、このような悩みが解消されたという。「揚げ豚肉の甘酢炒め、若鶏とキノコの煮込み、酸味と辛味をきかせた細切りジャガイモの炒め物などの料理にも全て少量サイズがある。近くには、少量の料理を届けてくれる店が数十軒あり、あれこれ食べてもそれほど大きな出費にならない」と話す。都市部では、王さんのように少量メニューのファンになる若者は増える一方だ。
デリバリープラットフォーム「餓了麼(Eleme)」の統計データによると、働く人のうち、「ランチを食べる時には少量メニューを好んで利用する。節約になるだけでなく、コミュニケーションも回避できるから」とする人は7割を占めた。この消費ニーズに対応するため、「餓了麼」の加盟店のうち少量メニューを取り扱う店舗は60万店を上回っている。「餓了麼」アプリで、北京で東北家庭料理を扱う金手勺というレストランでは、揚げ豚肉の甘酢炒め(少量タイプ)の月間販売量が600人前を超え、通常量タイプの販売量をはるかに上回っている。揚げ豚肉の甘酢炒めの通常量タイプは58元(1元は約17.1円)するが、少量タイプなら32元で済む。
一線都市および新一線都市では、「少量メニューのフードデリバリー」人気が他の都市よりはるかに高くなっている。北京や上海、広州、深セン、杭州、成都では、若者の少量メニュー人気が高い状態が続いている。彼らは、環境保護や浪費反対の実践者であると同時に、より多くの選択肢を求め、クオリティを重視し、日常生活における「儀式感」を求めている。(編集KM)
「人民網日本語版」2021年7月8日