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赤字でも巨額寄付をした企業、「非理性的消費」で人気者に (2)

人民網日本語版 2021年07月27日14:29

しかしネットユーザーは意に介さない。「私たちに指図しないで」、「私たちは非理性的に消費したいの」といった反論のコメントが次々に寄せられ、中には呉栄照会長に突っ込みを入れて、「会長には好きなようにさせてあげて、ビジネスの頭脳がないんだから」という人もいる。「御社の工場のミシンが火を噴かなかったら私たちの負け」、「夫に買った。はいてくれなかったら離婚する」という人すらいる。

鴻星爾克の影響が業界の枠を超えて「控えめ」な企業に火を付けた

25日午前1時頃、鴻星爾克の淘宝(タオバオ)のライブコマースはアクティブな視聴者数が1900万人を超えた。ここ数日、鴻星爾克の影響は業界の枠を超えて広がり、「(河南省)鄭州で自分たちも被災したアイス・お茶ブランドの蜜雪氷城が寄付をした」、「同じくスポーツウェアの貴人鳥も寄付をした」といった話題が次々にネット人気検索ランキングに登場した。

22日、蜜雪氷城は2200万元を寄付すると発表した。23日にはさらに400万元を追加すると発表した。するとネットユーザーたちから気の毒だという声が次々上がり、「雪王(蜜雪氷城の雪だるまのイメージキャラクター)は自分が溶けそうなのに寄付をするなんて、愛情深い」、「自分たちのためにお金は取っておいて」などのコメントが寄せられた。

鴻星爾克、蜜雪氷城よりもっと「控えめ」ながら密かに寄付をしたのが貴人鳥だ。メディアの報道によると、2千万元を寄付し、オフラインで2千万元の物資を寄付し、社長自らチームを率いて被災地の最前線で物資を配りながら、公式微博でも公式アカウントでもそのことを発信しなかった。しかしネットユーザーが偶然発見したという。

貴人鳥の公告によると、同社は21年6月に破産・再建計画を執行し終えたばかりだ。ネットユーザーが「自分たちが赤字を出しても、支援は忘れない。この会社の商品をたくさん買おう」と発信すると、今月24日には、貴人鳥の子供靴の京東での売り上げが23日の10倍以上増加した。

困難を抱えたり控えめだったりしながらも今回の災害支援のために寄付をした企業が少なくはない。100億元を超える負債を抱え、やむを得ず非上場化したが、100万元分の支援物資を送った匯源果汁。1億元を寄付し、1億元分の支援物資を送り、河南省へ支援に駆けつけたことを公表しなかった遼寧方大集団。20年の純利益が737万元しかないのに、3500万元を寄付した奇瑞汽車などがある……

しかしメディアの論説では、「鴻星爾克などの企業は、ネット人気検索ランキングでの上昇だけに頼ってはいけない。今は消費高度化の時代であり、消費者は商品のデザインやブランドの価値をより重視するようになった。企業はデザインをさらに工夫すると同時に、ライブコマースやコンテンツのECなどのマーケティング方法をしっかり運用すべきだ」との見方を示す。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年7月27日 

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