中央財経委が「3回目の分配」を提起 どんな重要なシグナルか? (2)

人民網日本語版 2021年08月20日14:02

それでは今回の会議で3回目の分配に触れたことは、どのような重要なシグナルを発しているのか。中泰証券の李迅雷チーフエコノミストは取材に対して、「これは社会全体により明確なシグナルを発するもので、第14次五か年計画期間に中国は所得格差が縮小し、共同富裕を推進する上で必ず一定の進展を遂げることを意味する」と述べた。

会議で強調されたのは、私たちは二つ目の100年奮闘目標に向かって邁進しているところで、中国社会の主要な問題点の変化に対応し、国民のますます増大する素晴らしい生活のニーズによりよく応えるためには、国民全体の共同富裕の促進を国民の幸福追求のための注力ポイントにしなければならないということだ。

李氏の分析によると、中国共産党第19期中央委員会第4回全体会議では「3回目の分配の役割を発揮し、慈善事業など社会公益事業を発展させることを重視する方針」が打ち出され、3回目の分配が中国の所得分配改革を補完する新たな形式となることが明確に打ち出された。一方、同委員会第5回会議でも所得分配の問題が強調され、次の15年間、改革の重心は所得格差の縮小になると強調された。

3回目の分配は社会の公平性と正義を促進する「温かな手」にたとえられる。中国財政科学研究院の蘇京春副研究員はメディアの取材に対し、「財政を主な手段とする再分配のプロセスが、公平性に配慮した役割をすでにかなりはたしているが、まだ十分ではなく、企業と個人が主体的に関与する3回目の分配によって所得格差縮小の目標実現をサポートすることを必要としている」と指摘した。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年8月20日

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