上海浦東、全力挙げてイノベーションのエンジンを強く

人民網日本語版 2021年08月17日10:28

張江AIロボットバレーの未来体験館。(写真提供は浦東の公式微博<ウェイボー>)

上海市浦東新区にある「スマート製造」のイノベーションセンターである張江AIロボットバレーを訪れると、1千平方メートルに及ぶ展示ホールは静けさの中に躍動感があふれていた。ロボットがコーヒーを入れる、手術をする、ルービックキューブをそろえる……こんな数々の画期的な技術が展示され、まるで未来の世界に迷い込んだような気になる。

同バレーの一部パークの建設が大々的に進められており、すでに多くの機関が競うように入居した。浦東新区の中心部に位置する張江科学城の中心ブロックは、北は張江AI島からわずか8キロメートル、南は先進製造業が集まる康橋西区に隣接し、5Gプロバイダーである中国電信(チャイナ・テレコム)のパークも擁する……これから1年か2年後には、インキュベーター、産業チェーン、関連のビジネスサービスを備えたロボットイノベーションセンターが新たに誕生する見込みだ。

複数の多国籍の科学イノベーション企業がチャンスを見いだしている。今年7月、ロンドン、シカゴなどに海外支社を設立し、製品を20数ヶ国に輸出する上海傅利葉智能科技有限公司が、本部を同バレーに移した。スイスのABBグループの1億5千万ドル(1ドルは約109.3円)を投じたスーパーファクトリーが、2022年第1四半期(1-3月)に全面的に稼働して生産をスタートする見込みだ。将来にはここで「ロボットがロボットを製造する」製造モデルが生み出されるだろう。

技術の研究から製品の開発まで、投資と生産から市場の開拓まで、浦東新区には整ったAIイノベーションチェーンが構築され、上海市のAI企業の3分の1がここに集まる。20年の同区のAI産業の規模は910億元(1元は約16.9円)で、上海市全体の40%を占めた。

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