ジャスミンの香りを世界へ 広西・横州市

人民網日本語版 2021年09月03日13:42

世界中にあるジャスミンの花は、10個のうち6個が広西壮(チワン)族自治区横州市産だ。横州のジャスミン栽培の歴史は、文書の記録によると400年以上にのぼる。この中国西南部の都市で生産されるジャスミンは香りが強く、開花期が長く、蕾が大きく、生産量が多く、品質が高いといった長所がある。横州市の昨年のジャスミン栽培面積は12万ムー(1ムーは約6.7アール)、花農家は約33万人、ジャスミンの生花の年間生産量は9万5000トン、ジャスミンティー生産企業は130社以上、ジャスミンティーの年間生産量は8万トン弱にのぼる。名実相伴う「中華ジャスミンの里」だ。

中国人は茶を好む。ジャスミンの香りと茶葉が結びつくと、より深い味わいになる。横州市はそのジャスミン栽培という強みを発揮し、ジャスミンティー生産技術を導入し、高品質のジャスミンティーを生産している。横州市の地場ジャスミンティーブランドは現在60以上にのぼり、その製品は国内外のコンテストで何度も受賞し、市場で好評を博している。

外国人もジャスミンの独特な香りに魅了されている。統計によると、今年1-5月に監督管理を経て輸出されたジャスミンティーは23トン超で、主な輸出先は日本、米国、香港地区、モロッコ、ベトナム、フランス。関連輸出額は前年同期比で約4割増加した。今年3月に「中国・EU地理的表示協定」が正式に発効し、横州ジャスミンティーが協定リストに入った。横州市のジャスミン産業はこれを機に産業高度化を実現し、EU市場に進出し、世界市場における影響力と競争力を強化していく。

横州市は近年、ジャスミン産業という強みを十分に発揮し、ジャスミン高付加価値加工産業の発展に取り組んでいる。世界のジャスミン産業センターをほぼ作り上げ、ジャスミン生花+ジャスミンティー・鉢植え商品・食品・観光・用品・飲食・薬用・スポーツ・ヘルスケアの「1+9」産業ベルトをひとまず作り上げた。ジャスミンティー、ジャスミンの薬用、ジャスミンをテーマにしたクリエイティブグッズ、さらには若者が好むジャスミンミルクティーは、徐々に横州市のジャスミン産業の重点発展方向になっている。横州市はそのジャスミン産業の高付加価値化、産業化、規模化、ブランド化という質の高い発展のペースを上げている。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年9月3日

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