中国の複数地域でPCR検査料金さらに引き下げ どうして可能か?

人民網日本語版 2021年09月01日16:30

河北省雄安新区容城県のある小学校で、児童に対するPCR検査を実施する医療スタッフ(資料写真)。

上海市はこのほど、公的医療機関における新型コロナウイルス感染症のPCR検査の1検体あたりの検査料金を引き下げ調整し、60元(1元は約17.1円)に引き下げることを明らかにした。中国新聞網アプリが伝えた。

大まかな統計によると、今月に入ってから青海省、河北省、江蘇省など10数省がPCR検査費用の引き下げを発表した。うち山東省は各レベル公的医療機関の検査費用の上限を1回あたり45元とした。河南省は複数検体混合方式の検査1人1回あたりの費用をこれまでの20元から15元に引き下げ、化学発光酵素免疫測定法の検査1人1回あたりの費用は25元から20元に引き下げた。

なぜ中国のPCR検査料金の相次ぐ引き下げが可能になったのか。

■各地で大量調達がスタートしたから

PCR検査料金の引き下げは、検査用試薬と検査用消耗品の調達価格の引き下げと切り離せない。実際、感染症が発生してから、政府は関連製品の大量調達を積極的に推進してきた。

今年1月には、中国国務院共同対策メカニズム総合チームが通知を通達し、各地は集中的な大量調達方式を積極的に模索し、PCR検査の試薬と医療用防護用品などの消耗品を大量調達して、検査コストを引き下げなければならないと強調した。

各地は相次いで試薬と関連消耗品の大量調達に乗り出した。

広東省を例にすれば、昨年から同省医療保障局が試薬と関連消耗品の集中的大量調達を2回行い、平均価格の低下幅が78%に達した。1検体あたりの検査費用は58.41元に、複数検体混合方式の検査費用は20元に下がった。

北京、天津、河北3地域は試薬の共同調達を行った。8月には3地域からの要請を受けて、山東省も共同調達に加わった。

河南省が集中的大量調達した試薬のケースあたり平均価格は10元に満たず、1人あたりの検査費用も引き下げられた。

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