農村を訪ねて「小康」を感じよう(10)蓮産業で「富の花」を咲かせる

人民網日本語版 2021年08月17日14:20

【はじめに】中国共産党創立100周年祝賀大会で、習近平総書記は、党と人民を代表して、「全党、全国の各民族の人民の持続的な奮闘を経て、中華の大地で小康社会(ややゆとりのある社会)を全面的に完成させるという1つ目の100年の目標を達成し、絶対的貧困の問題は歴史的な解決をみた。今は、社会主義現代化強国を全面的に完成させるという2つ目の100年の奮闘目標達成に向けて、意気揚々と邁進している」と厳かに宣言した。

小康社会の完成度は、農村を見れば分かるものだ。農業が発展しているか、農村が美しいか、農民が豊かな生活を送っているかなどは、小康社会の全面的な完成の質と社会主義現代化の質を左右する要素となる。

人民網日本語版では、「農村を訪ねて『小康』を感じよう」をテーマにしたシリーズ記事を掲載し、中国の広大な農村で生じている生産や生活における大きな変化、そして人々がしっかりと実感している獲得感と幸福感、安心感を紹介していく。また新時代における美しい農村ののどかな風景や小康社会を全面的に完成させた農村の物語を描き出していく。

江西省贛州市石城県小松村には、村を囲むようにして蓮の池が広がり、白とピンクの蓮の花が咲き誇っている。蓮の実の収穫期を控え、農家は忙しい季節を迎えている。小松村の蓮の栽培農家は640世帯にのぼる。小松村は近年、蓮産業の拡大に取り組み、蓮の葉、蓮の実の芯、乾燥させた蓮の雄蕊、藕粉(蓮根のでんぷんを使った食品)などさまざまな製品を生み出し、かつ積極的にネット通販を展開している。2014年から現在までに、村全体の世帯平均年収は5000元(1元は約16.9円)以上増加した。蓮産業によって小松村は風景が美しくなり、各種インフラの整備が進み、村人の暮らしもますます良くなり、暮らしと仕事と観光に適した美しい農村となった。

7月末から8月上旬、湖南省資興市香花村では広い蓮畑が収穫シーズンを迎え、農家はせっせと蓮の実を取り、鮮度維持や煎り付けなどの加工を始めていた。資興市は近年、「合作社+蓮産業拠点+農家」モデルを通じ、「蓮経済」の発展に力を入れている。特色ある産業を発展させ、村民の増収と富裕化をけん引している。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年8月17日

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