雲南省麗江市の高効現代花卉産業パークで栽培されたカラフルなオランダカイウが毎日、空の便で中国各地へと輸送されている。人民網が報じた。
麗江市は日差しに恵まれた温暖な気候で、日中と夜間の気温差が大きいため、花産業の発展に非常に適している。カラフルな品種のオランダカイウを海外から麗江市に最初に持ち込んだのは80後(1980年代生まれ)の園芸家・万嘉さんだ。
万さんはオランダ・ワーゲニンゲン大学で園芸市場を専攻し、卒業後は帰国してオランダ独資企行で6年働き、その後、現地政府の投資誘致の追い風に乗り、同じ大学を卒業した張書睿さんと、麗江市で園芸企業を立ち上げた。そして、オランダからカラフルな品種のオランダカイウを輸入し、産業パークで栽培するようになった。
2020年8月、カラフルなオランダカイウを栽培するプロジェクトが始動し、生産が始まった。そして、わずか1年で、高原に生育するカラフルなオランダカイウが、珍しさと品質の高さを武器に中国国内の一、二線都市の消費者の心を鷲掴みにし、生産量とマーケットシェアは順調に伸びていった。
赤、ピンク、イエロー、黒など、パークのスマートガラス温室では、10品種のカラフルなオランダカイウの花が競うように咲き誇っている。
土を使わない栽培技術が駆使され、それらカラフルなオランダカイウは365日花を咲かせるため、生産量が多いだけでなく、品質も安定している。年間生産量は約300万本で、年売上高は1千万元(1元は約17円)に達するという。
麗江市古城区開南街道貴峰コミュニティの和立峰党総支書記は、「今後、45万平方メートルの高い基準の切り花用の植物栽培スマート化工場のガラス温室が完成すれば、付近の村民に250人の雇用を創出でき、農民が本当の意味で産業労働者へと変わる」と話した。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年8月27日