ここ数日、ひんやりとした天気となり、「ズボン下を履いていればよかった」と感じた人も多いのではないだろうか?
ここ数日、中レベルの寒気が中国の西から東へと移動し、北方エリアの多くの地域で気温が10度以上下がった。南方エリアでもひんやりとした天気となっている。
さらに、今後も2つの寒気団が連続して流れ込むと予想されており、ズボン下だけでは足りないかもしれないため、注意が必要だ。
9月28日、今シーズン初雪となった内蒙古(内モンゴル)自治区大興安嶺地区(撮影・白音)。
最低気温が氷点下の地域も!
北方エリアの多くの地域で気温が10度以上下がる!
中央気象台によると、10日から11日にかけて、中レベルの寒気が西から東に流れて中国の中・東部に影響を与え、気温が4-6度下がると予想されている。内モンゴル東部、遼寧省、吉林省、黒竜江省などでは局地的に気温が10度以上下がる所もありそうだ。
10日に気温が下がった地域は主に長江より北の地域に集中し、太原、西安、蘭州、烏魯木斉(ウルムチ)、重慶、成都など9省の省都級都市で今年下半期で最も寒い朝を迎えた。
11日は、内モンゴル呼和浩特(フフホト)の最低気温が氷点下まで下がり、陝西省西安や山東省済南でも10度以下に下がるという予報だったほか、首都・北京の11日の最低気温も5度の予報だった。
気温が下がるほか、寒気の影響で、雨や雪が降る地域も多くなりそうだ。内モンゴルの北東部や黒竜江省の北西部などの一部の地域では雨やみぞれ、雪などが降るとみられている。
南方エリアは一夜にして秋に!
省都級18都市の気温が下半期最低に
この寒気に、「気温が下がってほしい」という南方エリアの人々の声が届いたのか、厳しい暑さが続いていた南方エリアにはさわやかな涼しさがもたらされた。
11日、北方エリアのほとんどの地域で、気温低下がひと段落する一方、南方エリアの多くの地域で気温が下がる見込み。同日には済南や合肥、武漢、南京、長沙、南昌など省都級の18都市の最低気温が今年下半期で最も低くなり、「一夜にして秋に季節が変わった」と感じる地域が多くなりそうだ。重慶の最高気温も17度程度と、下半期で初めて20度を下回るとみられている。
10日は全国的にてみても、東北エリアのほとんどの地域の最高気温が約15度、北西エリアの多くの地域が10度程度にとどまった。長江の中・下流一帯の気温も下がり、11日の最高気温は約20度にとどまりそうだ。
10月5日、気温が一気に下がり、牡丹雪が降る山西省五台山(画像は五台山竹林寺が提供)。
襲来控えるもう2つの寒気
「寒気」の襲来はこれで終わりではない。
今回の寒気の襲来の後も、しばらくの間は、中国の天気予報で「気温低下」がキーワードとなりそうだ。
中央気象台は、13日から15日まで、中レベルの寒気の影響で、江南から北のほとんどの地域で、5.5-13.8m/sの北風が吹き、気温が3-8度下がると予想している。
また、16日から17日にも、別のやや強い寒気が中国の北から南に向かって流れ込み、中国の中・東部に影響を与えそうだ。
10日間に、3つの寒気が続々と流れ込み、「ズオン下だけでは足りない」という地域も多くなり、衣替えが一気に進むことになるだろう。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月11日