中国科学院瀋陽自動化研究所が10日発表した情報によると、中国が独自に開発した全水深自律・リモートコントロール潜水艇「海斗1号」が深海科学調査で重要なブレイクスルーを実現した。マリアナ海溝で複数回の1万メートル潜水及び科学調査応用に成功し、全水深無人潜水艇の連続した、安定的で信頼性の高い科学調査応用の重要なブレイクスルーを実現した。中央テレビニュースが伝えた。
このほど完了したばかりのマリアナ海溝深海科学調査では、海斗1号は世界で初めてチャレンジャー海淵西部陥没エリアの広範囲でフルカバーの音響巡航探査を行うとともに、初めて無索式自律潜水艇の水深1万メートルの海底到達、高画質映像の連続的な撮影を実現した。
無索式自律モードにより、海斗1号は無人潜水艇の複数の世界記録を更新した。例えば最大潜水深度は1万908メートル、海底連続作業時間は8時間以上、近海底航行距離は14キロメートルを超えた。中国の全水深自律無索潜水艇の技術と装備の空白を埋めた。
その応用成功は、中国の全水深自律潜水艇が正式に1万メートル科学調査応用の新たな段階に進んだことを物語っている。これにより世界の全水深自律潜水艇による1万メートル科学調査応用の空白が埋まり、1万メートル深海科学調査に非常に効果的な技術手段と装備サポートを提供している。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年10月12日