インターネットが飛躍的に発展に伴い、ますます多くの企業がクラウドコンピューティングを応用するようになった。企業調査プラットフォームの天眼査が14日に発表した産業インサイトレポートによると、ここ数年で、クラウド管理サービス業界が急速に発展し、中国にはクラウドコンピューティング関連企業が21万3千社近くあり、そのうち4割以上が北京にあるという。中国新聞網が伝えた。
中国インターネット協会がまとめたデータによれば、2020年に中国のクラウドコンピューティング市場は規模が前年比33.6%増の1781億元(1元は約17.7円)に達した。このうち公有のクラウド市場規模は同43.7%増の990億6千万元に達し、私有のクラウド市場は同22.6%増の791億2千万元だった。
クラウドコンピューティング市場の「マタイ効果」(持っている人はさらに与えられる)が強まっている。同レポートの指摘によると、グローバル市場を見渡すと、グローバル・クラウドコンピューティング市場は3A(アマゾンウェブサービル<AWS>、マイクロソフトアジュール、アリクラウド)が市場シェアの7割近くを占める。中国国内も同様で、報告書「中国公有クラウドサービス市場(2020年上半期)フォローアップ」によれば、中国5大公有クラウド(アリクラウド、テンセントクラウド、ファーウェイ・クラウド、中国電信の天翼雲、AWS。順不同)が市場シェアの76.7%を占める。
クラウドコンピューティングにはクラウドプラットフォーム、クラウドストレージ、クラウドデバイス、クラウドセキュリティの4つの基礎部分からなり、クラウドプラットフォームは公有クラウド、私有クラウド、混合クラウドの3タイプに分かれる。公有クラウドの応用が加速し続け、公有クラウドサービス市場の高度成長を推進している。天眼査のデータによれば、9月末現在、中国にはクラウドコンピューティング関連企業が21万3千社近くあり、そのうち3割以上が設立から1年に満たない若い企業だ。地域分布を見ると、北京は企業数が最も多く8万社に達し、全国の44%を占める。
ビッグデータとクラウドコンピューティングが駆動する産業と産業の変革が縦方向に深く発展し、産業のイノベーションと投資行動もより頻繁に行われるようになった。天眼査のデータの大まかな統計を見ると、中国のクラウドコンピューティング関連企業が今年行った資金調達案件は9月末時点で累計250件を超え、毎月30件近くの資金調達を行ったことになる。融資を獲得した企業のうち北京の企業が最多で、全国の15.7%を占めた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年10月15日