豪雨に見舞われた山西省は今月12日、水害対策・災害救助をめぐる記者会見を開き、現時点で同省の11市76県(市、区)で175万7100人が被災し、死者15人を確認、3人が今も行方不明になっており、避難した人の数は12万100人に達することを明らかにした。被害を受けた農作物の面積は約23万8460ヘクタール、倒壊した家屋は1万9500軒、損壊が深刻な家屋は1万8200軒、直接的な経済損失は50億2900万元(1元は約17.5円)に達している。中国新聞網が報じた。
10月11日、山西省介休市で排水作業を行う救援隊(撮影・韋亮)。
10月2日から7日にかけて、山西省では記録が始まって以来、秋としては最多の集中豪雨に見舞われた。そして、多くの地域で、広範囲にわたって長時間、豪雨が続いた。同期間の同省の平均降水量は119ミリとなった。最多降水量は山西省臨汾市大寧県の285.2ミリだった。
長時間の豪雨により、山西省内の河川37本で洪水が発生。高速道路や国道・省道、鉄道などの運行が一定の影響を受けた。汾河-新絳区間、烏馬河‐清徐区間、磁窯河‐汾陽区間、孝義区間などで決壊が生じたほか、南同蒲線祁県昌源河大橋の橋げたが損壊し、列車の運行が停止を余儀なくされている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月12日