リーナ・ベルが中国で大人気のワケは? 上海ディズニーランド

人民網日本語版 2021年10月22日13:23

ユニバーサル・スタジオ・北京がオープンし、初めての大型連休となった国慶節(建国記念日、10月1日)に伴う10月1日から7日までの7連休を前に、上海ディズニーランドは「必殺技」を繰り出し、ディズニーキャラクター「ダッフィー&フレンズ」の新たな仲間「リーナ・ベル」を登場させた。

このことは「必殺技」と言っても全く過言ではない。なぜなら「ダッフィー&フレンズ」の仲間の一人であるステラ・ルーが2018年に上海ディズニーランドに登場してからの3年間で売れたぬいぐるみを積み上げると、その高さはなんとエベレスト119座分になるというほどの人気だからだ。また、ディズニーランドの2020年の報告を見てみても、ステラ・ルーのグッズは、ディズニーランドで販売数の伸び幅が最も大きなグッズとなっている。

ディズニーというと、ミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダック、ディズニープリンセスといった、定番の人気キャラクターを連想する人が多いだろう。そのため、テレビアニメやアニメーション映画があるわけでもなく、簡単なプロフィールしかない「ダッフィー&フレンズ」が大ヒットしているのは意外と感じるかもしれない。

「ダッフィー&フレンズ」は、ダッフィーとシェリーメイというミニーマウスがミッキーマウスに作ってあげた熊のぬいぐるみという設定からスタートした。そして次第に増えていった仲間たちは、絵を描くのが大好きなネコのジェラトーニに、ウクレレの演奏が得意なカメのオル・メル、クッキー・アンは食べ物が大好きなイヌのコックで、ステラ・ルーはダンサーになることを夢みているウサギという設定になっている。そして今回登場したリーナ・ベルは、謎を解くのが大好きなキツネの女の子。リーナ・ベルのグッズは売り切れ続出となり、価格も高騰しており、ネットユーザーからは、「ダッフィー、お願いだからもうこれ以上お友達を増やさないで」といった声もあがっているほどだ。

「ダッフィー&フレンズ」は、2005年に東京ディズニーシーで人気となり、低迷していた東京ディズニーリゾートでの消費額も押し上げた。日本メディアの報道によると、2005年、東京ディズニーリゾート全体の来園者1人あたりの消費額は過去20年で最低となる9178円まで落ち込んでいたが、5年後には1万円以上に回復。さらに、ステラ・ルーが登場した2017年には1万1614円まで上昇した。

あるネットユーザーは、「ダッフィー&フレンズがいいのは、その可愛らしさだけでなく、ストーリーがなくて、いろんな想像を膨らませることができるから」としている。

こうした人気をうけて、リーナ・ベルのぬいぐるみにも注目が集まっている。最近ではハロウィンに合わせたスペシャル衣装を着たリーナ・ベルが、ゲストと一緒に記念撮影している様子も話題になっている。活発で生き生きとした動きを見せるリーナ・ベルは、来園者たちとのコミュニケーションもばっちり。加えて、ディズニー公式側が設定した、颯爽としていて、頭脳明晰な冒険家というキャラ設定に対しても、多くの人が、「ディズニーの女の子のキャラクターに対する誠意が伝わってくる」としている。

「ダッフィー&フレンズ」のグッズの中でも一番の人気はぬいぐるみで、ステラ・ルーのぬいぐるみにはSS、S、M、Lの4つのサイズがある。リーナ・ベルのぬいぐるみは現在、Sサイズのみとなっており、祝祭日限定版もまだ発売されていないものの、凄まじい人気ぶりを見せている。このことからも、この「キツネ」は今後、稼ぎ頭にさえなる可能性を秘めていると言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2021年10月22日 

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