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中国平均消費データが発表 南方は食・北方は衣を重視?

人民網日本語版 2021年12月04日09:42

このほど発表された「中国統計年鑑2021」は、2020年の全国31省(自治区・直轄市)の個人平均消費支出の構成を整理・分析した結果、食品・タバコ・アルコールの支出が消費支出に占める割合が全国平均を上回る省(区・市)が14あり、主に南方地域に分布することがわかった。また衣類の支出の占める割合は、北方地域が一般的に南方地域よりも高かった。交通・通信関連の支出の割合は北京市と上海市が低く、住居関連の支出は北京、上海、福建省、浙江省、江蘇省が上位5位に並んだという。「第一財経」が伝えた。

南方の人々は食品・タバコ・アルコールをよく買う

個人の平均消費支出の構成を見るとき、消費支出には次の8項目がある。食品・タバコ・アルコール、衣類、住居、生活用品・サービス、交通・通信、教育・文化・娯楽、医療・ヘルスケア、その他の用品・サービスだ。

20年の全国個人平均食品・タバコ・アルコール支出は前年比5.1%増の6397元(1元は約17.8円)に上り、消費支出全体に占める割合は30.2%。住居関連支出は同3.2%増の5215元で24.6%を占めた。この2項目を合わせると全体に占める割合が55%に迫る。

食品・タバコ・アルコール支出の平均が全国平均を上回ったところが10省(区・市)あり、それぞれ上海、広東省、浙江、天津市、福建、北京、海南省、重慶市、江蘇、四川省となっている。このうち北方地域にあるのは天津と北京の両直轄市だけだった。上海は1万1224.7元に達して、全国で唯一1万元を超えた。全国トップの経済大省である広東は9629元で2位だった。

厦門大学経済学院の丁長発准教授は、「気候要因による夜間の過ごし方に差があるほか、こうした結果は人口の年齢構成と大きな関係がある。南方地域は全体的に若者の占める割合が他の地域より高く、特に東南沿海地域には労働力人口として大量の人口が流入しており、こうした若者は飲食関連の消費が多いとみられる」という。

北方の人々は衣類をよく買う

20年の住居関連消費支出の平均データを見ると、北京、上海、浙江、広東、江蘇、福建、天津がいずれも7千元を超えた。このうち北京と上海は1万5千元を超えて、他地域を大きく引き離した。浙江は9千元を超えて3位。地域分布を見ると、平均7千元を超えた省(区・市)は東部沿海の発達した地域に分布し、こうした地域は全体的に住宅価格と家賃の水準が高かった。

住居関連消費支出の占める割合が最も高かったのは北京で40.4%に達し、上海も35.8%と高かった。東部地域の山間部が最も多く、平地が最も少ない福建も29.1%に達し、浙江、江蘇、広東を上回って3位になった。

衣類の消費支出を見ると、北京、天津、浙江、上海、内蒙古(内モンゴル)自治区は平均が1500元を超え、中でも北京が1803.5元で1位だった。衣類が消費支出全体に占める割合は、北方地域が南方地域を明らかに上回った。標高が高く、気候が寒冷な西蔵(チベット)自治区が1位になったほか、他の7%を超えた地域はすべて北方地域にあった。このことは北方地域の冬は寒く、厚い衣類を着るため、衣類の価格が高くなることと関係がある。南方地域にある海南はわずか3.46%、広西壮(チワン)族自治区も3.64%、広東も3.67%だった。南方地域は気温が高く、一年のうちで薄手の服を着る時期が長いため、出費が少なくて済む。

交通・通信関連支出の占める割合が最も低いのは北京で9.74%、次が上海で10.71%。一方、割合が高かったのは青海省、寧夏回族自治区、雲南省だった。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年12月4日

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