六中全会

11月経済データ発表 ポリシーミックスで経済の冷え込み回避

人民網日本語版 2021年12月16日16:54

2021年11月の国民経済運営状況がこのほど発表された。

データによると、今年1-11月には、全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業)の付加価値が前年同期比で10.1%増加し、サービス業生産指数は同14%増、社会消費財小売総額は同13.7%増、物品輸出入額は同22%増となり、いずれも急成長の勢いを保った。

1-11月の全国の都市部調査失業率は平均5.1%となり、通年の目標値5.5%前後を下回った。消費者物価指数は同0.9%上昇して、通年の目標値3%前後を下回った。

秋季の食糧生産量は5089億トンに達して、前年より95億5千万トンの増産になった。全年の食糧総生産量は前年比2%増の6828億5千万トンに達し、7年連続で6500億トン以上を維持した。

外貨準備残高は7ヶ月連続で3兆2千億ドル(1ドルは約114.1円)以上を保ち、国際収支は基本的バランスを維持した。

11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1%で、再び50を上回って景気拡大を示唆するレベルを回復した。

国家統計局の報道官で国民経済総合統計司の司長を務める付凌暉氏は、「11月には、国民経済が回復を続け、実体経済が安定の中で上昇する流れになり、雇用と物価は全体的に安定し、輸出入の増加ペースが好調で、民生は力強く保障され、発展の質が着実に向上した」と述べた。

これまでPMIは4月から低下傾向が続き、9月と10月には50を下回って景気後退を示す局面に入り、中でも小規模企業のPMIが7ヶ月連続で50を下回った。サービス業のビジネス活動指数は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて大きく変動し、全体としては低下傾向を示した。そのうち、ホテルや外食などの産業は同指数が景気後退を示すレベルまで低下した。

中央経済政策会議では、「中国経済の発展は需要の縮小、供給への打撃、期待の弱まりの3重の圧力に直面している。世紀の大事件である感染症の打撃の中、百年間なかった大変動の進展が加速し、外部環境はより複雑で厳しく不確実なものになった」との指摘が行われた。

付氏は、「(中央経済政策会議の)このような重要な判断は、国際情勢が複雑で厳しく、世界に感染症が蔓延し、産業チェーン・サプライチェーンの循環が滞り、コモディティ価格が上昇し、中国国内の段階的な構造的問題が突出し、経済に新たな下方圧力が出現したことを背景として打ち出されたものだ。今後も、マクロ政策の周期にまたがった調節、周期に逆行した調節の有機的結びつきを持続的にしっかりと行えば、経済の安定的な発展を維持するための良好な基礎は保たれる」との見方を示した。

また付氏は、「通年で考えると、中国経済は安定回復し、主要な指標が合理的な範囲を維持することが予想される」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2021年12月16日

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