国家統計局は11日、今年5月の投資、消費、工業生産額など一連の重要データを発表し、これにより5月の主要マクロ経済データが出そろった。複数の指標が回復傾向をみせている。専門家は、「安定成長に向けた取り組みが絶えず強化されており、第3四半期(7-9月)の中国経済は安定・回復するだろう」と話す。中国網が伝えた。
▽複数データが回復傾向
5月の主要経済データを眺めると、「回復」がキーワードだ。製造業購買担当者指数(PMI)、工業生産額、消費や投資などのさまざまなデータがそれぞれ上昇した。分譲住宅の売り上げも回復傾向が明らかだった。
データによると、5月のPMIは50.2%で、前月比0.1ポイント上昇した。全国の一定規模以上の工業企業(年売上高2000万元以上の企業、1元は約19.9円)の生産額は同6.1%増加し、増加率は前月を0.2ポイント上回って2カ月連続で小幅ながら上昇した。
経済を牽引する消費、投資、輸出の「トロイカ」をみると、5月の社会消費財小売総額は同10.1%増加し、増加率は前月を0.1ポイント上回った。5月の固定資産投資は同9.9%増加し、増加率は同0.3ポイント上昇した。不動産開発投資は同2.4%増加し、増加率は同1.9ポイント上昇。輸出は同2.8%減少し、減少幅は3.4ポイント縮小し、4月に引き続いての縮小となった。
注目すべきは、5月は分譲住宅の販売が目立って回復し、重点都市ではこの傾向がより明らかだった点だ。データによると、5月の分譲住宅の販売は急速な伸びを示し、販売面積は9612万平方メートルで同15.0%増加し、売上高は6670億元で同24.3%増加した。