貴州省凱里市の女性(91)が最近、行方不明になって7日後に捜索隊に無事発見された。雑草が生い茂る山の中腹で発見された当時、女性の精神状態は良好で、楽しそうに鼻歌まで歌っており、捜索隊を驚かせた。女性はこの数日間、ポケットに入っていたダイコンを食べて飢えをしのいでいたのだという。貴州都市報が報じた。
11月29日、竜井コミュニティに住む認知症の女性が行方不明になったという情報が、凱里市の市民の微信(WeChat)のモーメンツで拡散され続けた。女性の家の周りは山ばかりで、家族は女性が山に迷い込んでしまったのではないかと考え、直ちに通報した。
救援現場の様子
凱里市公安局開懐派出所の警察官・張林偉さんは、「凱里市はここ数日、朝晩の気温が不安定で、小雨が降ることもあった。そのような天候で、高齢者が山奥に迷い込んでしまうと、命を落としてしまう危険性もある。山の中腹の雑草が生い茂る場所で女性を発見した際は、その体が2本の木の枝に引っかかってぶら下がっている状態だった。たぶん山頂から転げ落ちた時に、運よくここに引っ掛かったのだと思う。もし2本の木の枝がなかったら、どうなっていたかは分からない」と説明した。
こうしてこの高齢の女性はたった1本のダイコンで飢えをしのぎ、7日間怪我もなく、精神状態も良好な状態で救出された。捜索に当たった公安や消防は、「こんなことは初めて。すごすぎる」と感心することしきりだったという。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年12月9日