デジタル人民元アプリ試行版が各大手アプリストアで正式にリリースされたのに続き、フードデリバリーの注文もデジタル人民元での支払いが可能になった。中国新聞網が伝えた。
食品デリバリー大手の美団が5日に明らかにしたところによると、北京市、上海市、深セン市など11のデジタル人民元試行エリアの住民は現在、フードデリバリーを注文する際にデジタル人民元決済を選択できるようになったという。実際に体験してみると、ユーザーはデジタル人民元サブウォレットを美団と紐付けすると、デジタル人民元により日常的なフードデリバリーの支払いを行える。決済の新たな体験ができると同時に、デジタル人民元のフルシーンの優遇を受けられる。
これはデジタル人民元アプリ試行版が各大手アプリストアで正式にリリースされてから、デジタル人民元シーンサポート機関による初の重要な動きだ。
業界関係者は、「デジタル人民元アプリの正式なリリースは、デジタル人民元の模索が全面的なテストの段階に入ったことを示している。フードデリバリーのような一般の人々が頻繁に利用するシーンへの接続に伴い、デジタル人民元の応用生態と取引規模がこの段階で飛躍的に向上する見込みだ」との見方を示した。
中南財経政法大学デジタル経済研究院の盤和林執行院長は、「現在のデジタル人民元試行事業は新しいシーンを切り開き続けている。単一のシーンから多様なシーン、オフラインからオンライン、域内から域外へと拡大するデジタル人民元は、応用シーンの境界を広げ続けている」と述べた。
盤氏はまた、「デジタル人民元アプリのリリースに伴い、試行エリアの範囲を早急に拡大し、より多くの人を試行に参加してもらうべきだ。同時にこれは技術レベルの試練でもあり、デジタル人民元の決済に対応する収容力が試される」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年1月6日