「中国の関係機関はこのほど、対外貿易と外資誘致、対外投資などのデータを発表し、2021年1-12月の経済情勢に関して報告した。」
▷消費市場の運営状況
2021年の社会消費財小売総額に関するデータを発表した。統計によると、21年の社会消費財小売総額は前年比12.5%増、2年間の平均増加率が3.9%増の44兆823億元(1元は約18.0円)となった。そのうち自動車を除いた消費財小売額は前年比12.9%増の39兆7037億元だった。物価要因を考慮した21年社会消費財小売総額の実質増加率は同10.7%増だった。
21年12月の社会消費財小売総額は同1.7%増の4兆1269億元となり、うち自動車を除いた消費財小売額は同3.0%増の3兆6618億元だった。
▷対外貿易の状況
1年の物品貿易輸出入総額は前年比21.4%増の39兆1千億元(1元は約17.9円)に上り、うち輸出は同21.2%増の21兆7300億元、輸入は同21.5%増の17兆3700億元だった。
米ドルに換算すると、21年の輸出入総額は6兆500億ドル(1ドルは約113.8円)となり、初めて6兆ドルの大台を突破した。
▷外資誘致の状況
21年の実行ベース外資導入額(以下同)は前年比14.9%増の1兆1493億6千万元で、外資導入規模はまたもや過去最高を更新した。
規模が大きかっただけでなく、中身も充実していた。同部のデータでは、中国のハイテク産業とサービス業の外資導入の増加率が最も高かった。21年のハイテク産業の外資導入額は同17.1%増加し、うちハイテク製造業は同10.7%増、ハイテクサービス業は同19.2%増。サービス業の外資導入額は同16.7%増の9064億9千万元だった。
▷対外投資の状況
2021年には全業界の対外直接投資が前年比2.2%増の9366億9千万元(1元は約18.0円)に達したことを明らかにした。米ドルに換算すると同9.2%増の1451億9千万ドル(1ドルは約113.8円)になる。
21年には中国の対外投資協力が安定的に発展した。全業界の対外直接投資は同2.2%増の9366億9千万元で、対外請負工事の完成工事高は同7.1%減の9996億2千万元(米ドル換算では同0.6%減の1549億4千万ドル)、新規契約額は同5.4%減の1兆6676億8千万元(米ドル換算では同1.2%増の2584億9千万ドル)だった。通年の対外投資協力には次の3つの特徴が見られた。(1)「一帯一路」(the Belt and Road)沿線国への投資が急増した(2)対外請負工事で大型プロジェクトが増加した(3)海外での経済貿易協力区の建設が著しい成果を上げた。
▷関連データ
・中国の2021年GDPは114兆3670億元 前年比8.1%増
2021年の国内総生産(GDP、速報値)は114兆3670億元(1元は約18.0円)で、不変価格に基づく計算では前年比8.1%増、2年間の平均増加率は5.1%増だった。
四半期別では、第1四半期は前年同期比18.3%増、第2四半期は同7.9%増、第3四半期は同4.9%増、第4四半期は同4.0%増。産業別では、第一次産業の生産額は前年比7.1%増の8兆3086億元、第二次産業の生産額は同8.2%増の45兆904億元、第三次産業の生産額は同8.2%増の60兆9680億元だった。
・2021年中国のCPIが前年比0.9%上昇
2021年は、全国の消費者物価指数が前年同期比で0.9%上昇し、上昇幅は約3%とした年間予測値を下回った。
2021年12月には、全国CPIは前年同期比1.5%上昇した。そのうち都市部は1.6%上昇、農村部は1.2%上昇、食品価格は1.2%低下、非食品価格は2.1%上昇、消費財価格は1.5%上昇、サービス価格は1.5%上昇した。
(編集JZ)
「人民網日本語版」2022年1月28日