3月8日から13日にかけて、中国のほとんどの地域で気温がぐんぐん上がり、今年の最高気温を続々と記録すると予想されている。特に週末前後は、江南地区のほとんどの地域の気温が30度前後にまで到達する見込みだ。中国天気網が報じた。
気温が上がった北京で美しい花を咲かせるハクモクレン。
8日、中国のほとんどの地域で気温が上がり、哈爾浜(ハルビン)、長春、瀋陽、天津、長沙、呼和浩特(フフホト)、済南といった省都級都市の気温が今年最高を記録した。
10日から11日にかけては、最高気温20度ラインが、河北省中部や山西省中部の一帯にまで北上しそうだ。今週末、各地で今回の気温上昇スパンのピークを迎え、黄河より南の地域では25度以上に達する地域が一気に拡大しそうだ。江南エリアでも気温が急上昇し、南京や武漢、南昌、杭州といった地域では11日前後に最高気温が30度に到達する可能性もある。
多くのネットユーザーからは、「春を飛び越えて夏が来た」という声が上がっている。ただ、中国のほとんどの地域では現在、冬から春への変わり目で、本当の意味での夏は到来しておらず、寒気が時折到来して、気温が上下することもある。また、気温が上がっているのは陽光による暖かさが主な要因であるため、多くの地域では、日中は気温が高いのに対して、朝晩は空気がまだひんやりとした状態となっている。
この先数日、中国の北方エリアでは日中と夜の気温差が15度を超え、東北エリアや華北エリアでは局地的に20度以上の差になる見込みだ。例えば、太原の10日の最高気温は22度に達するものの、最低気温はわずか3度と予想されている。そのため、朝晩はアウターを着て、正午に近づいて暖かくなったら、それを脱いで過ごす、「玉ねぎ式コーディネート」を心がけたほうが良さそうだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年3月9日