5日午後5時14分、二十四節気の23番目「小寒」を迎える。冬の5番目の節気で、本格的な寒さが訪れる「寒の入り」とも言われる時期だ。人民網が報じた。
中国には冬至の日から春の到来を指折り81日間数える「数九」という風習があり、 最初の九日間を「一九」、次の九日間を「二九」と呼んでいく。今年の「小寒」は、「二九」の7日目で、今月8日から「三九」に入る。寒気の活動が活発になり、南下を続けるにつれて、中国各地の気温は引き続き下がっていき、川は凍り、地面も凍結し、万物を貯蔵し、春の到来を待ちわびる季節となる。
中国では、「小寒」の時期も、「大寒」の時期も、何もかも全てが凍り付く寒さになると言われるように、「小寒」は寒さが厳しくなる頃で、内臓の働きや機能を整え、胃を冷やさないような体を温める食べ物を食べることで、寒さに耐えられる体づくりをしたほうがよい。
食習慣を見ると、中国北方エリアには、冷凍しておいた梨を食べる習慣がある。「離」と発音が同じ梨を凍らせることが「ずっと離れない」という意味に通じ、「何歳になってもずっと一緒にいたい」という思いが込められている。また、冬の寒い日には、アツアツの羊肉のスープもピッタリで、スープを飲むことで、身も心も温まる。
一方、南方エリア、特に広東省と広西壮(チワン)族自治区には、もち米を炊き、魚や肉の燻製や刻みネギ、香菜(パクチー)などをかけて食べる習慣があり、その香りで食欲をそそる一品となっている。
「小寒」が到来すると、旧暦の12月にも入り、春節(旧正月、今年は2月1日)を控え、年越しムードが高まり、人々は春節を迎える準備に忙しくなる。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月5日