2022年全国两会

15年前ワイヤーロープで川を渡っていた姉妹の今の暮らしは?

人民網日本語版 2022年03月11日16:18

2007年、雲南省怒江傈僳(リス)族自治州で、小学生の姉妹・余春花さんと余才妹さんがワイヤーロープを滑車で滑って川を渡り、学校に通っている場面を捉えた写真が話題となった。

あれから15年が経ち、2人は今、どのような暮らしをしているのだろうか?全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)期間中にこの2人の故郷を再び訪ねて取材した。

2014年、姉の春花さんは雲南中医薬中等専業学校に入学し、今は卒業して看護師になっていた。春花さんを訪ねに行った時、ちょうどワクチン接種の仕事を終えたところだった。

妹の才妹さんは、大学にはいけなかったものの、ターゲットをしぼった貧困者支援が展開されて以来、村民と一緒に、ソウカの栽培に取り組み、豊かさを手に入れていた。

「国が橋を作ってくれてから、ワイヤーロープはほとんどなくなって、観光客に体験してもらうものが残っているだけ」。2018年12月30日、怒江に吊橋「喬馬橋」が架けられると、春花さんと才妹さんの故郷も様変わりした。スリル満点のワイヤーロープは、観光客が体験するジップラインとして残っており、二人は「私たちの世代も、次の世代もワイヤーロープで川を渡る必要はなくなった。とても幸せ」と話す。

怒江州のソウカ栽培面積は約7.43ヘクタール、総生産量は約4万7400トン、生産額は13億2000万元(1元は約18.4円)に達して、中国のソウカ栽培中心地、雲南省最大のソウカ栽培エリアとなっている。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年3月11日

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