平遥推光漆器。
実は約10年前、天然の漆を原料とした「平遥推光漆器髹飾技術」は、後継者不足で、存続の危機に直面していた。陰さんは、「低コストの合成の漆の逆風を受けて、漆器業界は経営が分散していて、商品の種類が少なく、品質もバラバラという問題に直面していた。『平遥推光漆器文化産業クリエイティブパーク』は、国家級、省市級の工芸・美術職人や専門の設計制作管理チームを呼び込み、伝統工芸を復活させると同時に、職人がアトリエで弟子に技術を伝えたり、出張して技術を伝えたり、高等教育機関と連携したりするよう取り組んでいる。文化クリエイティブグッズを制作するためには、クリエイティブデザインが文化産業において直面しているボトルネックを打破しなければならない」と語る。
オンライン販売や海外市場などを通して、「平遥漆器」の知名度や影響力は近年、高まるばかりで、「平遥推光漆器」文化に触れたり、体験したりしてみたいと興味を持つようになる人が増え続けている。陰さんによると、「クリエイティブパークに観光、研究・学習、実地研修などのために来た人は累計で8万6000人に達している。ここで、漆器工芸を見学したり、体験したりすることができる。今年は漆器クリエイティブデザインコンテストを開催し、新しい文化クリエイティブグッズが商品化される予定」と説明する。
平遥無形文化遺産保護センターの霍文忠センター長は、「現在、平遥漆器の代表的な国家級伝承人は2人、省級伝承認は7人いる。また、工芸美術職人がたくさんいるほか、リーディングカンパニーもたくさんあり、全てが貴重な発展の資源だ。平遥県は現在、漆文化芸術フェスティバルを積極的に開催し、世界各地の漆工職人のために、交流プラットフォームを構築している。『平遥推光漆器』がさらに遠い世界の地へと進出することを願っている」と語った。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年4月21日