現在、春の灌漑作業が重要な時期、ピークの時期を迎えており、水利部(省)は灌漑用水の供給に全力を注ぎ、夏に収穫する作物が豊作になることを目指して基礎固めをしている。統計を見ると、4月28日までに全国の大・中規模灌漑エリア4380ヶ所が春の灌漑をスタートし、灌漑用水が累計256億立方メートル供給され、灌漑された耕地面積は1240万ヘクタールに達した。
水利当局は農業生産用水のニーズを最大限保障し、給水の保障を引き続き強化し、利水・治水工事における調整能力と水供給のポテンシャルを十分に掘り起こし、水を多く蓄え・引き込み・提供し・せき止めるなどの総合的措置を取り、提供可能な水の量を増やすために努力している。灌漑エリアの管理機関がポンプ場、排水路系統など関連施設の巡回調査とメンテナンスを強化して、灌漑システムのスムーズな水供給を確保する。灌漑用水の管理では、各級水利当局が春の灌漑用水ニーズの変化をこまめにフォローし、地表水、地下水、現地の水、外部から運んだ水など各種の水源を統一的に調整配置し、灌漑水の供給計画を合理的に制定し、水量の調節を強化し、灌漑の秩序を維持する。灌漑が正常に行なわれるよう確保するように、農家を指導して耕地の管理を強化する。
長年の努力により、全国には大・中規模の灌漑エリアが7千ヶ所以上が建設された。こうしたエリアはすでに国の穀物・重要農産物の主要生産拠点であり、穀物の単位当たり生産量は全国平均を上回り、全国の生産量の約半分を占めるまでになった。同部は今年、こうしたエリアの建設・管理を加速的に推進し、農産物の生育、増水期の洪水対策、気候変動などをめぐり、早期の着手・建設・完成に軸足を置いて、年内に大規模エリアの改良プロジェクトが中央政府の投資予算の90%以上を達成し、中規模エリアの改良プロジェクトが同予算の80%以上を達成するとの目標任務の達成を確保するしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月3日