京杭大運河全線が100年ぶりに通水

人民網日本語版 2022年04月29日13:59

北京市から浙江省杭州市までを結ぶ「京杭大運河」の全線通水に向けた補水が4月14日から始まり、28日には通水を実現。これにより同大運河で実に100年ぶりに全線での通水が実現された。新華社が報じた。

京杭大運河は、中国の南北を繋ぐ大動脈で、昔は年貢の穀物を首都がある北部に輸送する水路として重要な役割を果たしていた。20世紀に入り、年貢の穀物が輸送されることはなくなり、清代(1636‐1912年)には、朝廷が運河の全面的な浚渫工事をすることもなくなったため、一部の区間は土砂が溜まり、流れが止まってしまった。民国時期(1912‐49年)になり、運河の全面的な整備を行う計画が立てられたものの、結局実現しなかった。その後、1949年に新中国が成立し、運河の黄河以南の区間は、交通運輸において重要な役割を担うようになり、黄河以北の区間でも整備が進められたものの、全線通水はなかなか実現していなかった。

中国水利部(省)の関係責任者によると、今回の補水は5月末まで引き続き実施され、第14次五カ年計画(2021‐25年)に、大運河の主要な河川区間でほぼ水が流れるようにし、年間を通して全線で水が流れる状態を保つための経験を積むことになる。(編集KN)

「人民網日本語版」2022年4月29日

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