湖南省長沙市で4月29日にビルが突然倒壊した事故現場で今月5日零時ごろ、生き埋めになっていた住民1人が救助された。10人目となる生存者が救助された瞬間、現場では拍手が巻き起こった。倒壊が生じてからすでに131時間が経過してからの救助成功に、救助隊員は、「これは奇跡。」と声を高ぶらせた。中国新聞社が報じた。
今回の生存者は、4日夜8時40分ごろに行われた、現場の騒音を抑え、音を探知する捜索活動によって発見された。救助活動に当たっていた消防隊員は取材に対して、「生存者を発見した時はとにかく興奮した。どれほどの困難があっても、この生存者を絶対に救助できると、みな堅く信じていた」と話した。
消防隊員は倒壊現場で、大声や物を叩く音、捜索救助犬といった伝統的な方法のほか、レスキューレーダー、音響・映像生存者探知器、ドローンなどを駆使して、生存者を捜索してきた。
捜索は日中だけでなく、静かになる夜や早朝にも行われており、救助隊員は現場を静かな状態に保ったうえで、全域を捜索しているほか、重点ポイントを絞った捜索も行っている。
公式発表によると、4月29日正午12時24分に長沙市内で発生したこの倒壊事故で、23人が生き埋めとなり、39人が行方不明となっている。当稿執筆時点で10人が救助されたほか、5人の死亡が確認された。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年5月5日