中国医薬集団有限公司傘下の中国生物技術股份有限公司が22日に微信(WeChat)の公式アカウントで明らかにしたところによると、同社は中国のバイオ医薬品ナショナルチームとして、天然痘を撲滅した後に牛痘を安全に管理しているという。
世界保健機関(WHO)によると、5月21日現在、これまでサル痘が発生していなかった12ヶ国から感染者92人と感染疑い例28人が報告され、モニタリングの範囲が拡大するにつれ、世界でより多くのサル痘患者が発見される見込みという。
中国生物によれば、サル痘はサル痘ウイルスが引き起こす病気で、人も動物も感染する。サル痘ウイルスは天然痘ウイルスと近似した性状を持ち。通常はアフリカ中部とアフリカ西部にいるサルの間で伝播するが、時には人にも感染する。
サル痘を予防するにはどうすればよいか。中国生物によると、サル痘ウイルスと天然痘ウイルスは同じウイルス属に属し、天然痘ウイルスのワクチンにはサル痘ウイルスから保護する効果もあり、天然痘ワクチン接種によるサル痘の予防効果は約85%だという。
中国生物は、「現在、サル痘の治療方法はまだ安全の検証を行っていないが、サル痘感染の爆発的な増加を抑制しようとするなら、天然痘ワクチン、抗ウイルス薬、ワクシニア免疫グロブリンが使用できる」と述べた。
天然痘は1977年に人類によって根絶され、中国はこれより16年早く根絶に成功した。天然痘ウイルスは根絶されたが、牛痘はどうか。中国生物は中国バイオ医薬品のナショナルチームとして、ウイルスの根絶、牛痘の安全な管理を行なった。(天然痘)ウイルスはすでに撲滅され、かつて手柄を立てた牛痘はすでに安全に管理され、いざという時の備えになっているという。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年5月25日