天文学者は銀河系中心の超大質量ブラックホールを初めて「目にした」のに続き、銀河系中心の原始惑星系円盤の直接的なイメージングを実現し、初めて銀河中心の「恒星のゆりかご」を「目にした」。新華社が伝えた。
同成果は中国科学院上海天文台、雲南大学、米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター、独マックス・プランク研究所が協力して行った最新の研究成果で、5月30日に権威ある学術誌「Nature Astronomy」に掲載された。

初めて「目にした」銀河中心の原始惑星系円盤(赤い矢印)。(画像提供は取材先)
この協力プロジェクトの代表者で、中国科学院上海天文台の呂行副研究員によると、恒星の形成過程において、新生恒星の周囲に降着円盤が発生する。この降着円盤は原始惑星系円盤とも呼ばれ、恒星の形成過程における鍵となる段階であり、そのため恒星の誕生から成長までの「ゆりかご」とも呼ばれる。
これまで、太陽に似た小質量恒星の原始惑星系円盤に関する天文学者の観測と理論的研究が豊富にあった。しかしより大質量の恒星、特に太陽の質量の30倍以上の「早期O型星」については、その形成過程に原始惑星系円盤が存在したかははっきりしなかった。
科学研究チームはチリのアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA)を利用し、銀河系中心付近で直径約4000天文単位の原始惑星系円盤が、質量が太陽の32倍の「早期O型星」をめぐり回転しているのを発見した。この原始惑星系円盤にはさらに、顕著な渦状腕があった。さらなる研究の深まりにより、外部天体が近傍通過することによりこの渦状腕が生じたことが分かった。

外部天体(赤い点)が原始惑星系円盤を近傍通過し、渦状腕を生み出すシミュレーション図。(画像提供は取材先)
ALMAの大量の観測データに基づく校正、修正、処理、分析により、科学研究者はこの原始惑星系円盤の画像を取得した。これは現在まで見つかっている質量が最大の降着円盤を持つ原子恒星の一つであり、天文学者が初めて銀河系中心の原始惑星系円盤の直接的なイメージングを実現した。
呂氏は、「この研究により、恒星の質量に大小の差があるにもかかわらず、形成過程の一部の物理メカニズムが共通し、降着円盤と近傍通過効果があることが分かった。これは大質量恒星の形成の謎を解明する重要な手がかりを提供した」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年6月7日
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