中国の科学者、カーボンファミリーの新材料を開発

人民網日本語版 2022年06月17日15:13

炭素は摩訶不思議な材料で、柔らかい鉛筆の芯になれば、硬いダイヤモンドにもなる。「ネイチャー」は16日付で、カーボンファミリーの新材料に関する研究成果を発表した。中国科学院化学研究所の研究者は、常圧でシンプルな反応条件により、新型炭素同素体単結晶である単層型C60を作成した。科技日報が伝えた。

新たな炭素同素体の研究、新型炭素材料の作成は常に、材料分野の最先端の科学的問題だ。中国科学院化学研究所の鄭健研究員は、「現時点で、単一原子は常に二次元材料構築の最小単位だ。ナノクラスターを基本単位とし、従来的な化学反応を利用し、下から上へとレンガを積むようにして、より高級な二次元トポロジー材料を構築することが実現されていなかった」と話した。

研究者は5年間の研究を経て、ナノクラスターC60を一つの平面上に重合させるとともに、炭素・炭素結合という相互共有結合により規則的な二次元トポロジー材料、すなわち単層二次元重合C60単結晶を形成した。

鄭氏は、「さらなる研究により、この新型炭素材料に結晶度と熱力学的安定性が高く、禁制ギャップが適度といった優れた特性があることが分かった。これはグラフェンに続くもう一種類の安定的な二次元炭素材料だ」と述べた。

鄭氏は、「新しく作成された炭素材料は非線形光学及び機能的電子部品の面で広い応用の見通しを持つ。超伝導、量子計算、スピン輸送、情報・エネルギー保存、触媒作用などの分野でも応用の潜在的な価値を持つ」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年6月17日

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