18種類の新職業の情報が14日、一般向けに発表された。新しい職業には、ロボット工学技術者、家庭教育指導師、二酸化炭素(CO2)吸収源計測評価師、研修旅行指導師、民泊施設コンセルジュなどが含まれる。これらの新職業は「中華人民共和国職業分類大典」に組み入れられるという。中国新聞網が伝えた。
今回の新職業には次の3つの特徴が見られる。
(1)デジタル経済の発展によって生まれたデジタル職業であること。このたび発表された「ロボット工学技術者」、「付加製造工学技術者」、「データセキュリティ工学技術者」、「デジタル化ソリューション設計師」、「データバンク運営管理担当者」、「情報システム調整検査師」、「デジタルツイン応用技術者」、「ビジネスデータアナリスト」、「農業デジタル化技術者」などの職業は、いずれもデジタルの産業化と産業のデジタル化の2つの基本的視点に基づき、デジタル言語表現、デジタル情報伝送、デジタルコンテンツ制作の3つの次元から境界を定めたものだ。デジタル関連の職業にタグを付けすることは、中国の職業分類の取り組みにおける重要なイノベーションであり、デジタル経済とデジタル技術の発展推進、全国民のデジタルに関する教養を高める上で重要な意義がある。
(2)CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルの発展目標の要求の下で生まれたグリーン職業であること。CO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルは経済社会のより質の高い持続可能な発展を実現する上で必ず通らなければならない道であり、「CO2吸収源計測評価師」、「総合エネルギーサービス担当者」などの新職業が機運に乗じて誕生した。エネルギーの中心の位置を占める石炭資源をクリーン化、大型化、大規模化、集約化して利用するとともに、単一の燃料との属性から燃料と原料との方向へ転換させるという産業発展の新たなトレンドにより、従来型産業の中から「石炭質向上技術者」という新職業が生まれた。農業の発展スタイルを転換し、農業の産業構造を最適化し、デジタル技術の導入を通じて、農業におけるデジタル経済の浸透率を絶えず引き上げ、農業・農村の質の高い発展を実現したことから、グリーン農業分野の新職業「農業デジタル化技術者」が誕生した。
(3)新段階・新理念・新局面の中で、人々の素晴らしい生活へのニーズの中で新職業が育まれたこと。第一線に立っていた末端レベルの退役軍人を対象にした政策コンサルティング、陳情の受け入れ、権益保障、配置サービス、就職・起業支援などを担当する事務作業員が増えるのに伴って、「退役軍人事務員」という新職業が打ち出された。「家庭教育促進法」の制定実施、「ダブル負担軽減(義務教育段階にある子供たちの宿題と学習塾の負担をさらに軽減する措置)」などの政策の推進に伴い、家庭教育を手がける人と教育旅行を指導する人の職業的属性が確立し、その仕事の内容と任務を確定することがぜひとも必要になったことから、専門家と関係当局が「家庭教育指導師」と「研修旅行指導師」の2つの新職業を打ち出した。旅行消費者それぞれの個性に基づいたニーズに応える民泊施設業界が勢いよく発展して、わずか数年で「0」レベルから「100万」レベルへの飛躍を達成した「民泊施設コンセルジュ」が職業に認定された。都市鉄道の建設が盛んに進められ、都市鉄道の建設が大きく進められ、都市鉄道業界に従事する人材のニーズが今や数十万人に達し、都市部住民の移動安全に関わる「都市鉄道点検修理技術者」という職業も確立された。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年6月16日