
風計測レーザーレーダーの試作機(画像提供は中国科学技術大学)
中国科学技術大学によると、同大の科学研究チームはコヒーレント風計測レーザーレーダーの重要なブレイクスルーを実現した。3メートル・0.1秒の世界最高時空間解像度の高速風速場観測を初めて実現した。人民日報が伝えた。
メートル級解像度の大気風速場探査は、航空・宇宙安全、高価値目標の保護、数値天気予報などの面で重要な意義を持つ。3メートル・0.1秒の時空間解像度の風速場を獲得するためには、既存のレーザーレーダーの信号検出感度を2桁以上上げる必要がある。科学研究チームはレーザー光源、光トランシーバシステム、高速データ取得回路、データ処理アルゴリズムを通じレーザーレーダーを全面的に最適化するとともに、時間周波数分析とパルス符号化を踏まえた上で新しい反転アルゴリズムを打ち出し、風速場反転の精度とロバストネスを大幅に上げ、最終的に100%国産化の「製品レベル」試作機を作った。人の目に安全、軽量、安定稼働、高い環境適応性といった特長がある。
レーダー観測の性能と環境適応性をさらに検証するため、同チームは同レーダーを使い高速鉄道駅で高速列車後流の風速場構造を計測した。レーダーは無人で100時間以上連続で安定的に稼働し、3メートル・0.1秒の高時空間解像度の350km/hの高速列車後流連続観測を実現した。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年7月12日
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