中国海洋石油集団有限公司(中国海油)によると、海南島南東部海域の瓊東南盆地で19日に行われた調査で、再び重要なブレイクスルーがあった。中国初の深水深層大型ガス田「宝島21-1」が発見され、確認埋蔵量は500億立方メートルを超える。人民網が伝えた。
海洋油ガス探査分野では通常、水深が300メートルを超える水域を深水と呼び、井の深さが3500メートルを超えるものを深層井と定義する。今回発見された「宝島21-1」ガス田は、海南島南東部海域の深水エリアにあり、最大作業水深は1500メートル以上、井掘削深度は5000メートル以上、「深海1号」大型ガス田からの距離は約150キロメートルで、海洋地質条件が極めて複雑だ。
中国海油の研究者は、「宝島21-1」に大型三角州が成長する構造的背景があり、中・大型ガス田の可能性が最も高いことを発見した。テストによると、1日当たりの天然ガス生産量は58万7000立方メートル。天然ガス確認埋蔵量は500億立方メートル以上、コンデンセート油確認埋蔵量は300万立方メートル以上と評価されている。
中国海油の全体計画によると、2025年には、中国の鶯歌海、瓊東南、珠江口の3つの盆地全体の天然ガス確認埋蔵量は1兆立方メートルにのぼり、「1兆立方メートル大型ガスエリア」になる。すでに完成しているアジア最大の「崖城―香港」海底ガスメインパイプラインを通じ、海底の良質なクリーンエネルギーが粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)と海南島に直接供給され、地域建設及びエネルギー構造のモデル転換に保障を提供する。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月21日